カイブツハササヤク

怪物はささやく

パトリック・ネス
シヴォーン・ダウド 原案
ジム・ケイ 装画本文挿絵
池田真紀子


怪物はささやく

ジャンル
ファンタジイ > ファンタジイ
一般文芸 > ヤングアダルト
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:254ページ
初版:2017年5月31日

ISBN:978-4-488-59307-0
Cコード:C0197
文庫コード:F-ネ-2-1

装画:ジム・ケイ
装幀:東京創元社装幀室(K6SK)


内容紹介

カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞ダブル受賞! 

怪物は真夜中過ぎにやってきた。墓地にそびえるイチイの大木の怪物がコナーのもとに現われて言う。「おまえに三つの物語を話して聞かせる。わたしが語り終えたら、おまえが四つめの物語を話すのだ」闘病中の母の病気が悪化、学校では孤立……。そんなコナーに怪物は何をもたらすのか。夭折した天才のアイデアを、カーネギー賞受賞作家が完成させた、心締めつけられるような物語。



パトリック・ネス

1971年、米国バージニア州生まれ。カリフォルニア州で大学を卒業後、1999年に英国に渡る。一般小説としてThe Crash of Hennington、短編集Topics About Which I Know Nothingの2冊を発表。その後、YA向けの〈混沌(カオス)の叫び〉三部作に取り組んだ。第一部『心のナイフ』でガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞、第二部『問う者、答える者』でコスタ賞児童書部門、第三部『人という怪物』でカーネギー賞に輝いた。シヴォーン・ダウド原案の『怪物はささやく』では、カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞の同時受賞を果たした。


シヴォーン・ダウド

1960年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業後、国際ペンクラブに所属し、作家たちの人権擁護活動に長く携わった。2006年、A Swift Pure Cryで作家デビューし、ブランフォード・ボウズ賞とエリーシュ・ディロン賞を受賞した。2007年に『ロンドン・アイの謎』を発表したが、わずか2か月後の8月、乳癌のため47歳で逝去。この作品はビスト最優秀児童図書賞(現・KPMGアイルランド児童図書賞)を受賞した。死後に『ボグ・チャイルド』が発表され、2009年のカーネギー賞を受賞している。遺された構想をもとにパトリック・ネスが執筆した『怪物はささやく』も、2012年にカーネギー賞を受賞した。