― 鮎川哲也賞―
【第21回鮎川哲也賞受賞作】演劇部の部室で目覚めると、八年前の高校時代に記憶が戻っていたあたし。文化祭で「眼鏡屋は消えた」を上演するため、あたしは事の真相を探ることを決意する。長編ミステリ。
眉目秀麗で気障な探偵・荒城と、義手探偵・真野原。雲上の楽園で巻き起こった連続殺人に、二人の名探偵と弁護士の「私」が挑む。第17回鮎川哲也賞受賞作、待望の文庫化。
第20回鮎川哲也賞受賞作。探偵が招かれた邸で起こった殺人事件。遺体は衣類とともに消え去ってしまう……、被害者は、そして事件の謎は? 名探偵・被砥功児、最初の事件。
第二次大戦中ニュージーランドの捕虜収容所と、全寮制の女子校で相次いで起きた密室殺人。41年後、同じ女子校で再び残虐な少女連続殺人が……。第20回鮎川哲也賞受賞作。
自分は誘拐された園児なのか? ある日届いた差出人不明の写真は、過去に潜んだ謎を解く始まりだった……。予断を許さぬ結末へと誘う長編推理小説。第五回鮎川哲也賞受賞作。
酉乃初、普通の高校一年生。だけど実は……、レストラン・バー『サンドリヨン』でマジシャンとして活躍する彼女が遭遇した出来事を解き明かす。第十九回鮎川哲也賞受賞作。
【第13回鮎川哲也賞受賞作】帝ご寵愛の猫、『源氏物語』幻の巻「輝く日の宮」──ふたつの消失事件に紫式部が挑む。平安の世に生きる女性たちを取り巻く謎とその解決を鮮烈に描いた絢爛たる王朝推理絵巻。
非常階段から幻のように消えた少女。天使が囁くトンネルの怪……6つの謎を繊細な伏線が繋ぎ、円環をなす一つの物語が現れる。清新な感性と技巧が紡ぐ第18回鮎川哲也賞受賞作。
女流画家の作品に描かれたどくろが持つ旗の絵柄が、失踪した夫の刺青と同じだと言い張る女! 連続密室殺人と奇妙な符合の真相は? 第14回鮎川哲也賞受賞作待望の文庫化。
極寒の鉱山街で起こる連続殺人。殺人予告をしていた囚人・座吾朗の仕業なのか。眉目秀麗な探偵と、義手探偵、二人の名探偵が驚愕トリックに挑む。第17回鮎川哲也賞受賞作。
医学部での解剖実習中、献体された<ご遺体>から発見された謎のチューブ。その中には解剖学教室の教授を脅迫するメッセージが封じられていた! 第16回鮎川哲也賞受賞作。
あと一月生活するために選んだ職は、探偵?! 依頼された家出人捜索中に、奇妙な事件が二つも勃発し……。才能とたくらみに満ちた、軽妙な快作長編。第15回鮎川哲也賞佳作。
時は幕末。離島に異国船が漂着したが、なぜか時同じくして謎の怪死や失踪が相次ぐ。事件解決に奔走する男の前に現れたのはかのジョン万次郎だった。第七回鮎川哲也賞受賞作
推理作家に託された手記に鏤められた多くの謎。しかしそれらは、更なる壮大な物語の序章にすぎなかった。幾重もの謎が織りなす巧緻な本格推理。第12回鮎川哲也賞受賞作。
九州の孤島で網元の若き当主が祝言を挙げる。しかし翌朝、花嫁花婿は密室内で惨たらしく朱に染まっていた。名探偵藤枝孝之助は真相に迫れるか? 第十四回鮎川哲也賞受賞作。
帝ご寵愛の猫、『源氏物語』幻の巻「輝く日の宮」――ふたつの消失事件に紫式部が挑む。
終戦後、ドイツの館で繰り広げられた推理ゲーム。解決が発表される筈の朝、館の当主は死体となって発見された。三重構造の騙りの迷宮の結末は? 第十二回鮎川哲也賞受賞作。
超能力者と勘違いされ、失踪した少年の行方を追う羽目になった女性推理作家が直 面した恐るべき真実とは? 少年の存在を通して家族の意味を問いかける異色の心理ミステリ。
解体されナンバリングされた挙句、消え去った3人の死体。不審な人影の追跡劇と、密室からの人間消失。配達された小指。コンクリートに残された足跡――名探偵・蜘蛛手が……
憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家。彼が遺した二枚の絵に込められた主題(メッセージ)とは? 図像学とミステリの幸福な邂逅により生み出された、第九回鮎川哲也賞受賞作。