― 鮎川哲也賞―
【第4回鮎川哲也賞受賞作】得意客ぐるみ慰安旅行に出かけた喫茶店〈北斎屋〉一行は、瀬戸内海に浮かぶS島へ。かつて新興宗教の聖地だった島に、男女八人が降り立つ。
【第3回鮎川哲也賞受賞作】短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ……
連続する幼女誘拐事件の捜査が難航し窮地に立たされる捜査一課長……。人は耐えがたい悲しみに慟哭する――新興宗教や現代の家族愛を題材に内奥の痛切な叫びを描破した、鮮烈なデビュー作。
カウンター席だけのバーの、三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、在野の研究家らしき宮田六郎。宮田の爆弾発言を契機に始まった歴史検証バトルは回を追うごとに熱を帯び……。
不思議なマジックの数々で生徒達の心をつかんだ藤田先生の愛情あふれる教育法を、なだらかな筆致で描いたメルヘンの世界。不可能興味の横溢する連作長編の魅力!