― 短編集―
2つの月が浮かぶ世界で、危険な“霧”の大河に架橋しようとする人々の苦闘と絆を描きヒューゴー賞・ネビュラ賞を受賞した表題作を始め、全11編を厳選収録した短編集。
世のために巨富を蕩尽する男、ラッフルズ・ホー。人は金銭と科学の力によって幸福になれるのか。彼の身辺で起こる悲喜劇を描く表題作など八編を収める、ドイル傑作集最終巻。
非在の男がもたらす不安が、〈殺人者〉を思わぬ結末へと導く表題作の他、単行本初収録となる「内宇宙の銀河」など、日本のSF創作・評論動を牽引した著者の真骨頂九編を収録。
三島由紀夫、安部公房が讃えた「X電車で行こう」他、ニュー・ウェーヴSF運動の旗手として、創作・評論両面で輝かしい軌跡を残した巨人による幻の傑作十編を収める。
短編の名手・都筑道夫が遺した唯一の、そして幻のSF短編集。巻末には、書籍初収録となる中編「地獄の鐘が鳴っている」、さらにインタビュー「翻訳SF黎明期」を加えた。
顕微鏡のレンズ越しに覗く極小宇宙の乙女、悪魔的な人形師が操る殺人ロボット……。19世紀米国で、数々の幻想科学小説を著わした“変幻自在の小説の魔術師”の傑作14篇。
惜しまれつつ亡くなった著者の、代名詞的作品集とも言える第1短編集を、大幅に増補して刊行。初収録短編や「古本への異常な愛情」などの傑作古書エッセイの数々を収録。
表題作ほか「蒼い旅籠で」「山を生んだ男」など、最初期に書かれた幻想SFの傑作短編を集成。デビュー作「カエルの死」にはじまる傑作タイポグラフィクションの数々も収録した。
幻想と抒情のSF詩人の不思議な呪縛の力で、読者は三次元の世界では見えないものを見せられ、触れられぬものに触れることができるのだ。
『反対進化』に続いて贈る、奇想SFの名手による傑作集、幻想怪奇編。孤島に漂着した男が出会った一人の美少女。その島が秘めた謎とは――驚愕の表題作ほか全5編を収録。
奇跡のウィルスがもたらす地球最後の日、巨大テーマパーク兼養老院での恐怖の大冒険、などなど、『スペアーズ』『ワン・オブ・アス』の著者が贈る奇想天外なSFホラー12編を厳選。
スペース・オペラの雄ハミルトンは、同時に奇想SF短篇の名手である。傑作表題作のほか、本邦初訳3編、単行本初収録作3編を含む全10編を精選収録。
著者お気に入りの中編「ここに、そしてイーゼルに」を劈頭に、ネビュラ賞受賞作「時間のかかる彫刻」や、地球を追われた少年少女の成長譚「箱」など全12編。
誰でも思うがままに自分の体を改造できる近未来、月面の宗教的コミューンで殺人事件が発生した。犯人はビデオにはっきり映っていた。だがこの町では、全員が同じ顔……
惑星基地から締めだされた探検隊の一員。融通の利かないロボットを言いくるめなければ命が危うい。彼のとった奇策とは。表題作ほか黒いユーモアとセンチメントが交錯する、奇想作家の佳作16編。
遠く離れた土星の衛星タイタンに住む野蛮な宇宙人と地球人の交信を描くヒューゴー賞受賞作「琥珀のひとみ」。亜光速航行によるウラシマ効果のために孤独を……
まだ実験段階にあった未熟なポジトロン頭脳が、およそロボット離れした才能をアンドリュウに付与した。彼は“人間”への道を歩みはじめ、法的自由を、衣服を求めて立ち上がる。ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞の傑作「バイセンテニアル・マン」ほか11編。
イギリスSF界、伝説の名手による傑作短編集! 未開の惑星で孤立した遭難者たちの苦闘を描く「どこかで声が……」、冷酷な独裁者が一人の少女と出会う「わたしは“無”」など全6編。
ヴァン・ヴォークトの白眉とも言える短編集。SFの原初的想像力が横溢する全10作品。さらに「著者あとがき」を収録した。
宇宙開発に気乗り薄な大企業を宇宙開発に踏み切らせた世紀の一大ペテンとは? 宇宙発祥の地、白鳥座の“穴場”を偵察する3人の飛行士を襲った謎の球体!