― 連作短編集―
クリーニング店を継いだ新井和也。店に持ち込まれる衣類から、数々の謎が生まれ……。『青空の卵』『仔羊の巣』『動物園の鳥』で反響を呼んだ坂木司がおくる新シリーズ開幕。
手毬唄通りに妊婦が襲われる、連続見立て事件の調査に乗り出す妊婦探偵・暮林美央。表題作「バルーン・タウンの手毬唄」をはじめ四篇を収録。ますます快調な連作集第三弾。
渋谷のホストクラブ〈club indigo〉に夜毎持ち込まれる様々な事件。魅力的な人物描写と軽妙な筆致の冴える、第10回創元推理短編賞受賞作を含む連作ミステリ。
のどかな図書館を柔らかく彩る、四季の移り変わりとささやかな謎。『千年の黙 異 本源氏物語』で鮎川哲也賞を受賞した新鋭が放つ、本好き、図書館好きに捧げる連作 短編集。
先代編集長の安楽椅子探偵譚や『幻の女』ばりの展開に翻弄される間宮緑の単独探偵行など5編を収める。好評を博した『三人目の幽霊』『七度狐』に続く、落語シリーズ第3弾。
名探偵になどならず、小市民として慎ましく生きたいと願っているのに、さまざまな謎に出合ってしまう小鳩君と小佐内さんのおかしな日常と推理。推理文庫特別書き下ろし作品。
機密情報はどこに、オリエント急行内に消えた犯人は…など、数々の謎にふたたび挑む妊婦探偵・暮林美央。“バルーン・タウン”で起こる奇妙な事件をめぐる短編集第二弾!
歌舞伎役者が巻き込まれた山高帽子盗難の謎、英国紳士切腹事件――明治六年、横浜 居留地で起こる不可思議な事件を解決に導く新聞記者ワーグマン。実力派が放つ連作 ミステリ。
クリスマス・イブを駆け抜けた大事件のあと、大晦日に再会した瀬尾さんと駒子。ふたりのキーワードは“謎”。『ななつのこ』『魔法飛行』に続く、待望久しい駒子シリーズ第3作。
胸を一突きされて捨てられていた死体は、プロレスも格闘技もこなす新しいスター、カタナではないか?! 格闘技を真っ向から取り上げた初の本格ミステリ。期待の新人登場!
卒業論文を仕上げ巣立ちの時を迎えた主人公は出版社の編集者として社会人生活のスタートを切り、新たな抒情詩を奏でていく。語り手《私》と円紫師匠が登場するシリーズ第五作。
江戸城雲見櫓に詰める亜智一郎は終日空を眺める雲見番。というのは世を忍ぶ仮の姿、実は将軍直属の隠密方である。尊皇攘夷の嵐吹き荒ぶ幕末、続発する怪事件を雲見番が解く!
東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮が一般化した世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望む女性たちが暮らす、あらゆる……
『ミミズクとオリーブ』につづく、台所探偵の事件簿第二弾は、密室内での吹き矢による毒殺事件など、安楽椅子探偵ものの魅力を十二分に発揮した、直木賞作家渾身の連作推理。
鈴懸に結袈裟を掛け笈を背負い、金剛杖に法螺貝……と正装してスナックに現れる山伏。彼が放浪中に遭遇したと称する難事件怪事件とは。隅の老人直系の安楽椅子探偵譚連作集。
僕は坂木司。外資系の保険会社に勤めるかたわら、滅多なことでは外に出ないひきこもりの探偵、鳥井真一の助手をしている。期待の新人による新しいタイプの連作推理短編集。
カクテルリストの充実した小粋な店〈エッグ・スタンド〉の常連は、不思議な話を持ち込む若いカップルや何でもお見通しといった風の紳士など個性派揃い。そこで披露される謎物語と人生模様。キュートなミステリ連作集。
美味しい郷土料理を給仕しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう新しい型の安楽椅子探偵――八王子の郊外に住む作家の奥さんが、その……
県内有数の名士・八田家の当主が癌を苦にして自殺を遂げた。一周忌の法要のために遺族は追善興行を計画し、昔馴染の旅役者を呼び寄せる。「旦那、……
【第3回鮎川哲也賞受賞作】短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ……