― 連作短編集―
胸のすくトリックと人情の綾を読み解く名推理。容姿端麗なれど行動は三枚目の名探偵亜愛一郎の、三番目にして最後の事件記録集。
徹底した写実性で専門家達を驚嘆させた物故画家の絵の中に散見される奇妙なアンバランス。おなじみ亜愛一郎の叡智が冴えわたる。
植物へ向ける暖かい目差しが創りあげた稀覯のミステリ世界。むしられた花のひとひらに見出される謎を扱う表題作のほか四編を収録。
パンク族の怜悧で陰鬱な冥府神とも言うべきキッド・ピストルズと悪戯好きのニンフ、ピンク・ベラドンナが関わった四つの事件記録をまとめた第一短編集。そのどれにも……
不思議なマジックの数々で生徒達の心をつかんだ藤田先生の愛情あふれる教育法を、なだらかな筆致で描いたメルヘンの世界。不可能興味の横溢する連作長編の魅力!
長身で華麗な顔立ちにもかかわらず、運動神経はまるでない、という青年カメラマン亜愛一郎が披露する独特の論理、並外れた推理力。
落語家の師匠と女子大生のコンビが、日常のさりげない状況の中から、隠れた真実を探り出していく、北村薫のデビュー作。シリーズ第1弾。
因習の村に伝わる奇妙な子守唄、その歌詞どおりの連続殺人劇が繰り広げられる。キチガイじゃが、とつぶやく老人、獄門寺や病院坂……横溝正史の作品を彷彿させる世界を舞台に、トリックの冴え……