アアイイチロウノトウボウ

亜愛一郎の逃亡

泡坂妻夫


亜愛一郎の逃亡

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
国内ミステリ > 連作短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:354ページ
初版:1997年7月25日

ISBN:978-4-488-40216-7
Cコード:C0193
文庫コード:M-あ-1-6



内容紹介

完璧な密室状態の丸いカプセルの中に、前頭部に打撲傷、背中に突き傷を負った男の死体が……。ネス湖の怪獣よろしく、北海道の湖に現われたという双頭の蛸を取材するために駆けつけた記者の目前で起こる殺人事件……等々、一見何気ない事件の陰に潜む作為を嗅ぎ取って真相を言い当てる亜愛一郎。シリーズ掉尾を飾る傑作。さらば名探偵! 解説=我孫子武丸


目次

「赤島砂上」
「球形の楽園」
「歯痛の思い出」
「双頭の蛸」
「飯鉢山山腹」
「赤の讃歌」
「火事酒屋」
「亜愛一郎の逃亡」


泡坂妻夫

(アワサカツマオ )

1933年東京生まれ。75年「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作となりデビュー。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、82年『喜劇悲奇劇』で第9回角川小説賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。著書に『亜愛一郎の狼狽』『湖底のまつり』『煙の殺意』『妖女のねむり』『しあわせの書』『生者と死者』『夜光亭の一夜』等がある。奇術界でも著名で、69年に石田天海賞を受賞。2009年没。