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突然始まった、老人による執拗なつきまとい。警察も周囲の男たちも真剣に取り合わない出来事が、すべての始まりだった──『死刑にいたる病』の著者による戦慄のミステリ!
強盗で逮捕された男は供述弱者で、冤罪ではないのか? 何森稔と荒井みゆきの地道な捜査が始まる。埼玉県警・何森刑事の活躍を描く、〈デフ・ヴォイス〉シリーズスピンオフ。
殺人未遂事件の容疑者は、無戸籍だった──強行犯係の里穂子と特命対策室の羽山が手を組み、執念の捜査の末に辿り着いた真相とは。『十の輪をくぐる』の著者渾身の傑作長編。
可哀想じゃないですか。お爺ちゃんなんだから、優しくしてあげてくださいよ──警察も周囲の男たちも、誰も私を助けてくれない。『死刑にいたる病』の俊英の新境地!
伸び悩む所轄署の若手刑事たちのもとに警視庁本部から送り込まれた謎の男、向井。彼のアドバイスを受け成長した彼らが取り組む女子大生殺害事件と向井の過去が交錯し……。
埼玉県警の何森は、協調性がないことから、県内(時には県外まで)を転々としている。久喜署に所属していたある日、不可解な殺人事件の捜査に加わる。人情派刑事、何森の事件簿。
杳として知れない死体の身元、特高や軍の横槍、迫る大空襲。戦争のため五名にまで人員を削減された警視庁特捜隊は、真実を求めて懸命に捜査を続ける。本格捜査小説の傑作!
あるコンサルティング会社の社長今川と警部、原は、かつてネタ元と刑事として、ある事件を解決し、深い信頼関係を築いていた。その社の贈賄事件を内偵していた刑事の失踪、同社社員の死と女性社員の失踪は何を意味するのか?
奇妙な刺殺体の謎を追って、警視庁特別捜査隊は帝都全体に捜査の網を広げてゆく。時代推理の雄が満を持して挑む、最後まで油断できないサスペンスフルな傑作長編推理!
松城署の同期の刑事二人桐谷と高坂。高坂は収賄容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放。贈賄側も同様に釈放される。逮捕時に決まっていた解雇を桐谷は撤回させたいと行動を始めた。警察組織の闇。
明治二十四年の函館、街の平穏を守るべく、日夜奔走する刑事たちの活躍。激賞を博した明治警察物語『函館水上警察』の続編が待望の文庫化。文庫オリジナル短編を収録。
鴬橋派出所管内で起きた殺人が、刑事を目指す若き警官・阿南の運命を変えた。煩雑な日常の業務に忙殺されながら、彼は個人的にその事件を追う。著者渾身の青春ハードボイルド第一弾。
脳梗塞で意思疎通もままならない母がしきりに訴える「償い」の意味を知ろうと、独力で事情を探る高木あずさ。練り上げられた筋立てと衝撃の真相、菊地シリーズ最終第四作。
失踪後伊豆の海で発見された社長夫人。東北で不審な死を遂げた塾講師。それぞれの事件を調べていた素人探偵の行動が重なった時……。『獅子座』『黒水仙』に続くシリーズ第三作。
ラッコ密猟船員の殺害事件、英国軍艦の水兵失踪事件……異国情緒あふれる明治の函館で颯爽と活躍する水上警察署の事件簿。絶賛を博した著者四十年ぶりの傑作、待望の文庫化。
収賄容疑で逮捕された同期の刑事が処分保留で釈放された。親友の彼の名誉を回復すべく、ひとり捜査を開始する桐谷。しかし関係者が殺され、事態は思いもかけない展開を…。
銀行員が射殺され、現金一億円と支店長が消えた。一見単純な事件の背後には、黒い水仙に象徴される悪しきものが蠢く。父娘作家の出発点『獅子座』に続く、菊地警部シリーズ第2作。
殺人現場を目撃した匿名の手紙。折から消息を絶っていた男が遺体となって発見されるに及んで、手紙は俄然信憑性を増し……。父娘合作で話題をさらった長編推理。菊地警部登場。
若い女性ばかりを狙った連続殺人事件が大阪で発生。いずれの被害者も犯人手作りの衣服を着用し、きつい化粧までされていた。セーターに残された<ANNIE>の文字の意味は?
病室で発見された遺体は、別人から切断した指を耳栓にしていた。大阪中に衝撃が走る中で同様の猟奇的事件が続く。大阪府警捜査一課が挑む、見えない犯人像、複雑な謎とは。