第21回鮎川哲也賞&第8回ミステリーズ!新人賞発表。両賞の選評に加え、鮎川哲也賞受賞、山田彩人インタビューを掲載。特別寄稿、北山猛邦「さようなら、ウサギ団」。
【第21回鮎川哲也賞受賞作】演劇部の部室で目覚めると、八年前の高校時代に記憶が戻っていたあたし。文化祭で「眼鏡屋は消えた」を上演するため、あたしは事の真相を探ることを決意する。長編ミステリ。
たまたま入ったバーで、初対面の男に持ちかけられた異様な“賭け”──あまりに意外な結末が待ち受ける、一夜の密室劇を描く表題作他、バラエティ豊かな五つの謎物語を収録。
ニュージーランドの山間を走る長距離寝台列車。走行中という密室状態で、凄惨な殺人事件が起こる。さらに乗員乗客を次々襲った、不可解な出来事の真相は? 本格ミステリ。
出版社営業の新人・井辻智紀は今日も慌てている。他社の先輩営業マンには散々いじられ、訪ねた書店では冷たくあしらわれ、贈呈式には受賞者が現れず……。シリーズ第一弾。
のどかな図書館を訪れる人たちのささやかな謎。新人司書・文子が博覧強記な先輩司書の助けを借りて、謎解きに挑戦する! 本好きに捧げるやさしいミステリ。
横溝正史の右腕として『新青年』の編集に携わり、創作・翻訳に精力を傾ける中、わずか二十七歳で逝った天才作家・渡辺温の傑作を集成。全編初出誌のテキストを校訂して贈る。
一年前に死んだ、妻への疑問から、洋介は自らの足でその真相を探る決意を固める。彼女の死に隠された愛憎劇、「死を呼ぶ森」の謎を精緻な筆致で描く長編ミステリ。
未曾有の大停電が東京を襲う──暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう人々の姿を鮮やかに描破した渾身の雄編。超弩級のクライシス・ノヴェル文庫化!
パスティーシュ、エッセイなどで贈る、大特集「やっぱりホームズ」。待望の連載再開、加藤実秋「こちら万来軒(×)探偵事務所」。短編読切、青井夏海「助産師探偵の事件簿」ほか。
結婚式場のエレベータで偶然居合わせた、刑事と指名手配犯。停電後に殺害されたのは……、その事件の顛末を洒脱に描く表題作をはじめ、バラエティー豊かな本格ミステリ短編集。
二十歳の若者たちを狙った連続殺人?! 奇妙な符合を見せる三つの事件を、緊迫感ある筆致で描く長編ミステリ。被砥功児の鮮やかな推理で贈る、第二十回鮎川哲也賞受賞第一作。
父危篤、すぐ帰れ──警官になって以来、長年実家と断絶していた阿南は、数十年ぶりに故郷の地を踏む。『刑事失格』に始まる著者屈指の名シリーズ、十三年ぶりの新作が登場。
マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い塩尻岳で滑落したのか。好敵手の死の謎と向き合うために、草庭は再び山に登る──話題を呼んだ渾身の山岳推理!
ラッコ密猟船員の殺害事件、英国軍艦の水兵失踪事件……異国情緒あふれる明治の函館で颯爽と活躍する水上警察署の事件簿。絶賛を博した著者四十年ぶりの傑作、待望の文庫化。
世界一気弱な名探偵、お弁当持っておそるおそる不可能犯罪の謎解きに挑む──キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。新世代ミステリの雄による大人気シリーズ文庫化!
推理小説好きが高じて自ら探偵事務所を構えた、自称名探偵の王子様、プリンス=コロネット。推理は全部見当外れでも、犯人だけは言い当てる!? 驚異の名(迷?)探偵の活躍。
コンビニの店員として日々を過ごす元警官・阿南は、勤務先で起きた強盗未遂事件をきっかけに、ふたたび私立探偵まがいの調査を手掛けることになるが……。シリーズ第三弾。
殿島の隣人が巻き込まれた事件の背後に、天才科学者・蒼志馬博士の影。探偵・荒城と真野原、それぞれの前に立ちはだかる殺人兵器の数々。〈大冒険シリーズ〉文庫オリジナル連作集。
創刊八周年記念特別企画、田中芳樹×後藤啓介対談。魔術師・石持浅海が贈る学園ミステリ新連載。第二回創元SF短編賞受賞作発表。追悼、ダイアナ・ウィン・ジョーンズほか。