ゼンニンタチノヨル

善人たちの夜

天藤真


善人たちの夜

ジャンル
国内ミステリ > サスペンス
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
天藤真推理小説全集 10

判型:文庫判
ページ数:550ページ
初版:1996年10月25日

ISBN:978-4-488-40810-7
Cコード:C0193
文庫コード:M-て-1-10



内容紹介

危篤状態の父親を安心させるため、数日間嫁のふりをしてくれたらお礼も弾む。恋人早川の後輩大羽からの奇妙な依頼に、自分たちの結婚資金を生み出すため同意したみどりは、にせ花嫁になって大羽の実家へと向かったが……。著者最後の長編に、初刊時に削除された原稿二百余枚を巻末に完全収録して、創作過程の一端が窺えるようにした。



天藤真

(テンドウシン )

東京生まれ(1915‐83)。東京帝国大学国文科卒業。同盟通信記者を経て、戦後は農業に従事し、その傍ら千葉敬愛短期大学で教鞭を執った。62年「親友記」が第3回宝石賞に佳作入選。同年『陽気な容疑者たち』が第8回江戸川乱歩賞の最終候補となり、大下宇陀児の推輓を得て翌年刊行に至る。79年『大誘拐』で第32回日本推理作家協会賞を受賞。著書に『遠きに目ありて』『死の内幕』『鈍い球音』『皆殺しパーティ』『殺しへの招待』『炎の背景』『死角に消えた殺人者』『善人たちの夜』『わが師はサタン』『親友記』『星を拾う男たち』『われら殺人者』『雲の中の証人』『背が高くて東大出』『犯罪は二人で』等。