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鈍い球音

天藤真


鈍い球音

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
天藤真推理小説全集 4

判型:文庫判
ページ数:334ページ
初版:1995年6月16日

ISBN:978-4-488-40804-6
Cコード:C0193
文庫コード:M-て-1-4

装画:早川世詩男
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

東京タワーの展望台から一人の男が忽然と姿を消した、トレードマークでもある口髭とベレー帽を残して──。折しもプロ野球日本シリーズ開幕直前、消えたのは弱小球団を大一番まで導いた監督その人だった。一転窮地に追い込まれた球団は代理監督を立ててシリーズに臨むが、白熱する試合の裏では更なる不可解な事件が。野球小説とミステリの興趣が間然するところなく結びついた快作。



天藤真

(テンドウシン )

東京生まれ(1915‐83)。東京帝国大学国文科卒業。同盟通信記者を経て、戦後は農業に従事し、その傍ら千葉敬愛短期大学で教鞭を執った。62年「親友記」が第3回宝石賞に佳作入選。同年『陽気な容疑者たち』が第8回江戸川乱歩賞の最終候補となり、大下宇陀児の推輓を得て翌年刊行に至る。79年『大誘拐』で第32回日本推理作家協会賞を受賞。著書に『遠きに目ありて』『死の内幕』『鈍い球音』『皆殺しパーティ』『殺しへの招待』『炎の背景』『死角に消えた殺人者』『善人たちの夜』『わが師はサタン』『親友記』『星を拾う男たち』『われら殺人者』『雲の中の証人』『背が高くて東大出』『犯罪は二人で』等。