ソロバンガコイヲカタルハナシ

算盤が恋を語る話

江戸川乱歩


算盤が恋を語る話

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
国内ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:250ページ
初版:1995年10月20日

ISBN:978-4-488-40111-5
Cコード:C0193
文庫コード:M-え-1-11

装画:志村敏子
装幀:アトリエ絵夢Ltd.


内容紹介

『日本探偵小説全集2 江戸川乱歩集』『D坂の殺人事件』につづく乱歩の短編集成。江戸川乱歩――ミステリの世界でその名なくしては何ごとも語れない。偉大なる先人の足跡は生誕100年、没後30年を経ていよいよ明瞭に印されていく感さえある。“乱歩の前に乱歩なく、乱歩のあとに乱歩なし”と称される巨星が、こよなく愛した純粋本格に果敢なアプローチを試みた佳品「一枚の切符」を始め、「黒手組」「日記帳」「盗難」「夢遊病者の死」など執筆活動最初期、大正12年7月から14年7月にかけて、試行錯誤を通して生み出された色とりどりの短編10編を収録。挿絵=松野一夫・斎藤五百枝ほか

●収録作品
「一枚の切符」
「恐ろしき錯誤」
「双生児」
「黒手組」
「日記帳」
「算盤が恋を語る話」
「幽霊」
「盗難」
「指環」
「夢遊病者の死」



江戸川乱歩

(エドガワランポ )

1894年生、1965年歿。大正12年の〈新青年〉誌に掲載された「二銭銅貨」がデビュー作。それはまた、わが国で初めて創作の名に値する作品の誕生であった。以降、「パノラマ島奇談」等の傑作を相次ぎ発表、『蜘蛛男』以下の通俗長編で一般読者の、『怪人二十面相』に始まる年少物で少年読者の圧倒的な支持を集めた。推理小説の研究紹介や、新人作家育成にも尽力した巨人である。