ヨウチュウ

妖虫

江戸川乱歩


妖虫

ジャンル
国内ミステリ > スリラー
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:300ページ
初版:1994年3月25日

ISBN:978-4-488-40108-5
Cコード:C0193
文庫コード:M-え-1-8

装画:志村敏子
装幀:アトリエ絵夢Ltd.


内容紹介

相川珠子は東京で一二を競う美貌の持ち主、その兄は探偵好きの大学生だった。その平和な家庭に突然、災いが降りかかる。大女優春川月子を惨殺した「赤いサソリ」が、魔の手を珠子に伸ばしてきたのだ。神出鬼没の殺人鬼に対する名探偵三笠竜介は再三、苦汁を呑まされる。果たして、最後に笑う者はどちらか? 挿絵=岩田専太郎・小林秀恒



江戸川乱歩

(エドガワランポ )

1894年生、1965年歿。大正12年の〈新青年〉誌に掲載された「二銭銅貨」がデビュー作。それはまた、わが国で初めて創作の名に値する作品の誕生であった。以降、「パノラマ島奇談」等の傑作を相次ぎ発表、『蜘蛛男』以下の通俗長編で一般読者の、『怪人二十面相』に始まる年少物で少年読者の圧倒的な支持を集めた。推理小説の研究紹介や、新人作家育成にも尽力した巨人である。