コハンテイジケン

湖畔亭事件

江戸川乱歩


湖畔亭事件

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:360ページ
初版:1995年8月18日

ISBN:978-4-488-40109-2
Cコード:C0193
文庫コード:M-え-1-9

装画:志村敏子
装幀:アトリエ絵夢Ltd.


内容紹介

片山里の湖畔に旅装を解いてはみたものの、刺戟のなさから女湯の覗き見を始めた男。凝った仕掛けのレンズを通して無聊を慰めてみるが、或る夜を境に屈託の虜となる。女の背中を窺う短刀の一閃――我が目に映ったものは犯行現場か、妄執のなせる業か?! 傑作「湖畔亭事件」に、初の新聞連載「一寸法師」を併載。挿絵=名越國三郎・柴田春光


目次

「湖畔亭事件」
「一寸法師」



江戸川乱歩

(エドガワランポ )

1894年生、1965年歿。大正12年の〈新青年〉誌に掲載された「二銭銅貨」がデビュー作。それはまた、わが国で初めて創作の名に値する作品の誕生であった。以降、「パノラマ島奇談」等の傑作を相次ぎ発表、『蜘蛛男』以下の通俗長編で一般読者の、『怪人二十面相』に始まる年少物で少年読者の圧倒的な支持を集めた。推理小説の研究紹介や、新人作家育成にも尽力した巨人である。