『宇宙船ビーグル号の冒険』『非Aの世界』の著者による、SF黄金時代の傑作短編集。未知の異星人との遭遇や時間移動、驚くべき新技術などを題材とした中短編7編を収録。
現代SFの祖が遺した多彩をきわめる作品から、とくに必読の傑作中短編「アリの帝国」「森の中の宝」など12編を精選収録した。
平和に暮らすキカンドヌの住民を、熱狂と異常な闘争に駆り立てたものは? 幻想にとりつかれた科学者の悲劇を描く「オクス博士の人体実験」、自分の腕を過信した……
終末世界を圧倒的な筆致で描ききったバラードを代表する“濃縮小説(コンデンスド・ノベル)”の傑作「終着の浜辺」ほか、絢爛かつ退廃に満ちた内的宇宙を余すところなく描破した鬼才のSF全9編。
自然は無限の浄化作用を失ってしまったのか? 人々は水を求めて海へと殺到した。太陽は照りつけ、火災は頻発する。世界はいまや無人の砂漠地帯と化そうとしていた。
偉大な発明家ロック博士の電光弾は、恐怖の発明だった。厳重な警戒にもかかわらず、博士は海賊カラージュの手に奪われる。大西洋諸国は連合艦隊を編成し海賊の根拠地へ向かう。驚くべき未来予見。原子力兵器ミサイルをも予知した傑作!
高層建築の99階までくると足が動かなくなってしまう男、アルファ・ケンタウリへ3代にわたって飛び続ける宇宙船の中で少年の心に芽ばえた疑惑の影、空中に浮かぶ正体不明の監視塔の話等全9編。人間の不可知の部分に鋭くメスをいれる。
南極基地への中継点である絶海の孤島へ向かった輸送機のなかで怪事件が発生した。搭乗者が消滅し、機長は胴体着陸ののち自殺した。しかも遺体が何者かによって運び去られたのだ。
遙か未来、人類は高度な科学技術を駆使しつつも、それらの原理も根本法則さえも忘れ去っていた――「原子の帝国」ほか、驚異の別世界を描くヴォークトの2傑作中編を収録。
目に見えないガス状生物が出現し、その魔手は家畜から人間へと伸びはじめていた。人類絶滅の危機がせまる。
時間を知ることが犯罪となった都市での出来事を描いた表題作はじめ、人口増加と居住スペースの話、精神療法を禁じられた医師の破局、上下左右に果てしなく建設された都市の話など10編。
宇宙の彼方から送られてくる謎の信号。プールの底一面に不可解な模様を刻みつける生物学者。遺伝子異常を起こし始める生物たち。そして人類は日々長くなる眠りに陥る。バラードが自身の代表作と評した傑作「時の声」など7編。
SF短編の名手が描く奇想天外な話の数々。月に思いをよせるハツカネズミ、いとも善意に満ちた怪物ベムたち、ゴキブリの思念投射に惚れこんだ男、サンドウィッチの中の宇宙船など、豊かなファンタジーに彩られた全9編。
【ヒューゴー賞受賞】宇宙船ヴィクトリア号が連れ帰った“火星からきた男”は、第1次火星探検船で生まれ、火星に生き残った唯一の地球人だった。この宇宙の孤児をめぐってまき起こる波瀾の数々。著者の代表作。
死者の頭部のみを切り取って蘇生させる、新しい医術が開発された。20世紀のパリで人知れず行なわれた実験の顛末。“ロシアSF界のジュール・ヴェルヌ”と称された著者の代表作。
【星雲賞受賞作】一人の人妻を追ってマタール港に着いた医師サンダース。だがそこからの道は何故か閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがる。死体の片腕は水晶のように結晶化していた。
鉱物学の世界的権威リデンブロック教授は、16世紀アイスランドの錬金術師が残した謎の古文書に導かれ、死火山の噴火口から地球の中心部を目ざす。地底世界の大冒険旅行!
人類が異郷の星で見た驚くべき光景。そこでの支配種族は、喋り、武器を操る猿たちであり、人間は知能も言葉も持たぬ、猿に狩りたてられる存在でしかなかった。あまりにも有名な映画の原作となった問題作。
水中工事の理想的な労働者として世界に輸出された大山椒魚の群は、優れた知能を駆使し、やがて第二の人類としての勢力を強めていった。彼らが着々と進める恐ろしい計画とは。
6、70年前から起こった一連の地球物理学上の変動で、地球は高温多湿の水浸しの世界となっていた。国連調査部隊に加わった生物学者ケランズは、激変した動植物の形態を調べつつ水没した都市を遍歴する。傑作。