【ヒューゴー賞受賞】
世界を襲った最終戦争の結果、文明は中世以前の段階にまで後退していた。戦前の文明を伝える人物も書物も、一切が失われたなか、災禍を逃れた数少ない文献の保存につとめるべく、一個の修道院が設立される。そして30世紀を過ぎるころ、ようやく廃墟の中から再建が始まろうとしていた。今度の文明こそは自滅することなく繁栄の道を歩めるだろうか? 記録保管所の任を負った修道院を舞台に、はるか未来の地球文明史を綴り、現代SF史上にその名をとどろかす勇壮かつ重厚なる傑作巨編。解説=池澤夏樹
第1部『人アレ』
第2部『光アレ』
第3部『汝ガ意志ノママニ』
吉田誠一
(ヨシダセイイチ )1931年生まれ。東京外国語大学英米語科卒。主な訳書に、カー「死時計」、マシスン「名探偵群像」など。1987年没。