順調に始まったジェニーの学園生活。だが宇宙コロニー内では地球外生命体ウルトラファイトが侵入するなど、閉鎖環境にとって致命的な危機が迫っていて……。
２２世紀初頭、少女は有害な地球外生命体の増殖で危機に瀕した地球を離れ、宇宙コロニー内の名門大学に進む。キャンベル記念賞受賞の学園小説×ファーストコンタクトＳＦ。
２０１４年の日本ＳＦ短編の精華１７編に加え、巻末には第６回創元ＳＦ短編賞受賞作と選評を収録。編者による年間概況や推薦作リストをはじめ、解説も充実。
『盤上の夜』、『ヨハネスブルグの天使たち』が直木賞候補となり、それぞれ日本ＳＦ大賞、同特別賞を受賞した新鋭の、初の書下し長編。舞台は火星開拓地、テーマは精神医療史。
20年以上にわたる核戦争の終結後、人類は世界政府を樹立し、すべての重要事項の決定をコンピュータ〈ヴァルカン３号〉に委ねたが……。ディック最後の本邦初訳ＳＦ長編！
アラスは紡ぎ女が織るつづれ織りと刺繍娘の施す刺繍で作られる世界。そう、人の生き死にさえも。刺繍娘となったひとりの少女、美しく残酷な世界に立ち向かう少女の運命は？
特技は潜入／変装／ハッキング／科学分析──街の裏側を知りつくす４人の“ラットランナー”たちは犯罪組織や政府の監視網を巧みにすり抜け、殺された科学者の秘密を追う！
ケープタウンのナードな不良高校生バクスターが足を踏み入れたのは、化物が徘徊し銃弾と呪術が乱れ飛ぶアナーキーすぎる地下社会……イギリスＳＦ界騒然のデビュー作！
血と憎悪にまみれた世界にも確かに存在した愛と、青年たちの友情。“暴虐の世紀”の最中にあって〈夏の日〉と呼ばれたその少女は、異能力者すべての運命の鍵を握っていた。
第二次大戦直前、世界各地に突如現れた異能力者たちの死闘と絆。新鋭の世界幻想文学大賞作家が放つ、最先端の“戦争×ＳＦ”。ガーディアン紙２０１３年ベストＳＦ選出作。
ジャックや人狼の背後に潜む、ヴィクトリア朝を揺るがすマッドサイエンティストたちの陰謀に、天才探検家＆新鋭詩人が大英帝国の誇る新発明の数々を駆使して立ち向かう！
蒸気機関や遺伝学が著しく発達した１８６１年の大英帝国を揺るがすマッドサイエンティストたちの陰謀。フィリップ・Ｋ・ディック賞受賞の快作スチームパンク＋時間ＳＦ！
宇宙生命はＳＦの魅力の一つである。地球生命と全く異なる習性やライフサイクルが説得力豊かに描かれることでセンス・オブ・ワンダーが生まれる。本邦初訳１編を含む全６編。
その生まれたての子犬はビルの屋上から信じられないほどの太い声で啼いていた――第一回創元ＳＦ短編賞佳作の表題作はじめ、新時代の感性が送り出す、優しくて可笑しくて不思議な家族と仲間の物語など全５編。
余命４時間の天才科学者ラブスターと、彼の発明に引き裂かれた恋人たち。彼らの運命は一億の星が降る夜に交錯する……すこし奇妙で、優しい物語。ディック賞特別賞受賞。
22世紀、氷殻の下に液体の海を持つ木星の衛星エウロパで、初の地球外生命が発見された。探査に赴いた女性エンジニアたちは、次々と襲いかかる危機に敢然と立ち向かう。
時間エージェントが９世紀から拐ったのは、目的のシェヘラザードではなく15歳の妹のほう。しかもタイムマシンの誤作動で何処とも知れぬ世界へ。タイムトラベル・ファンタジイ！
水星の移動都市を壊滅させた隕石衝突は、偶然を装ったテロ攻撃だった！ スワンたちは、太陽系各地で奇妙な動きを見せる一部の量子ＡＩヒューマノイドたちの関与を疑う。
西暦２３１２年、人類は太陽系に進出していたが、各地で深刻な対立が。そんななか、水星の移動都市を隕石衝突が襲う！ 著者三度目のネビュラ賞を受賞した傑作宇宙ＳＦ。