星雲賞ほか全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の続編登場!
太陽近傍のイカロス衛星網に向かった宇宙船を待ち受ける「小惑星群(アステロイド)の天使」。そして集合精神教団、吸血鬼、ベースラインと呼ばれる現生人類の三つ巴の抗争に、さらなる謎の勢力の影が――超越知性たちの熾烈な生存戦略チェス・ゲームの攻防は、壮絶なる終幕に至る。盤上に生き残るのは何者か? 星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の語られざる事実がついに明らかに。本編の序章となる短編「大佐」も特別収録。また、簡易なシリーズ用語集と作中年表も巻末に付した。解説=渡邊利道
ピーター・ワッツ
1958年カナダ・カルガリー生まれのSF作家、海洋生物学者。2006年発表の長編『ブラインドサイト』(邦訳2013年)では、星雲賞海外長編部門ほかフランス・ロシアなど6ヶ国で7つの賞を受賞し、現代随一のハードSF作家として世界的な名声を博す。中編「島」で2010年ヒューゴー賞中編部門を、短編「遊星からの物体Xの回想」で2011年シャーリイ・ジャクスン賞短編部門を受賞。
嶋田洋一
(シマダヨウイチ )1956年生まれ。静岡大学人文学部卒。翻訳家。主な訳書に、ワッツ「ブラインドサイト」「エコープラクシア 反響動作」「巨星」、フリン「異星人の郷」、マキャフリー「歌う船」他多数。