メイキュウノテンシ

迷宮の天使〈上〉

ダリル・グレゴリイ
小野田和子


迷宮の天使〈上〉

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:282ページ
初版:2017年3月10日

ISBN:978-4-488-76601-6
Cコード:C0197
文庫コード:SF-ク-7-1

装画:Z2 GG 30
装幀:岩郷重力+W.I


内容紹介

NPRベスト小説2014選出
カーカスレビュー誌ベストSF/FT2014選出
キャンベル記念賞候補作

“自分”という意識は脳の活動の副産物にすぎず、自由意志は幻想でしかないと証明された近未来。神経科学者ライダが十年前に開発に携わった新薬「ヌミナス」――大脳を物理的に再編するこの薬は、摂取者にとっての自我と現実を決定的に書き換える。ライダたち開発チームの生き残りが葬ったはずのその薬がなぜか、ふたたび流通しはじめているという……。最先端の知見を駆使して精神と心の謎に迫る、新世代の脳科学SF。


ダリル・グレゴリイ

1965年シカゴ生まれのSF/ファンタジイ作家。1988年にクラリオン・ワークショップを卒業後、1990年に作家デビュー。以来英語教師、プログラマーなどを兼業しつつ、2004年ごろから精力的に短編を発表するようになる。初長編Pandemonium(2008)で著者初のファンタジイ長編を対象としたクロフォード賞を、中長編"We Are All Completely Fine"(2014)で世界幻想文学大賞を受賞している。
『迷宮の天使』(Afterparty, 2013)著者4作目の長編であり、NPR年間ベスト小説、カーカス・レビュー誌年間ベストSF/ファンタジイ長編に選出された。


小野田和子

(オノダカズコ )

1951年生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。訳書に、アシモフ『夜来たる[長編版]』、クラーク『イルカの島』、ジェミシン『第五の季節』『オベリスクの門』、ウィアー『火星の人』他多数。