扼殺された少女の傍らに転がっていたぬいぐるみは、何を見る? ぬいぐるみを偏愛する音無警部をはじめ、個性的な面々の活躍。ユーモア本格の旗手が描く、連作短編集。
昭和六十年代の札幌・ススキノ。やがて消えゆくバブルの時代、かりそめの街で敏腕黒服・黒頭が邂逅する五つの物語。抜群のディテールで描く、『夜明け遠き街よ』の続編登場!
終わりなき推理の連鎖が読者を迷宮へと誘う「ノヴァーリスの引用」と、極限状態におかれた少年たちの心理を緻密に描いた「滝」。高密度のミステリ世界を構築する傑作集。
未練を残して死ぬと、鬼となって水を濁す。その者を常世に送る宿命を背負った二人。大正時代の北海道を舞台に、水辺を守る一族を鋭く描いた著者渾身の連作ミステリ。
安西検事が語る怪盗ロータスとの深き因縁。帝都を揺るがす大怪盗の思惑が、高広と礼を巻き込み交錯する。明治の世に生きる人々の姿を描く〈帝都探偵絵図〉シリーズ第四弾。
元警官の介護士・阿南は父危篤の急報を受け、二十数年ぶりに実家に戻った。あまりにも様変わりした父の口から漏れた衝撃的な一言とは──。家族と人の絆を描く長篇ミステリ。
引退して息子に未踏峰への夢を託す登山家、動物をこよなく愛するペットショップ経営者――強固な意志をもって犯罪に至った二人を容赦なく追い詰める福家警部補。シリーズ第四集。
太田忠司が贈る魅惑のミステリ『優しい幽霊たちの遁走曲』、長沢樹『武蔵野アンダーワールド・セブン』新章、連載スタート。芦辺拓の傑作中編「帝都探偵大戦【後篇】」掲載。
天文学者に招待され、孤島に集まった六人の男女を襲う殺人事件。犯人は、この六人のなかにいる……ライトノベル・ミステリの旗手が沈黙を破り久々に放つ、待望の新作長編。
雨の放課後、体育館での殺人事件に挑む、高校生探偵・裏染天馬の活躍。“平成のエラリー・クイーン”こと青崎有吾記念すべきデビュー長編。大幅改稿で贈る、第22回鮎川哲也賞受賞作。
下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。気取らない料理で客の舌と心をつかむ変人シェフ三舟お得意のヴァン・ショーに隠された物語とは。フランス修業時代もシェフは名探偵だったのです。
音楽学科のコンサートの舞台を泡まみれにした犯人は誰か、その目的は? 爽やかな余韻の表題作はじめ、聴き屋の柏木君と文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の愉快な面々が総登場する全五編。お待たせしました第二弾!
なぜか心惹かれる「青蛇」と呼ばれる男を巡る、五つの事件の顛末を描いた、芦原すなお渾身の女性私立探偵ミステリ。ふーちゃんこと山浦歩との出会いも描いた、シリーズ最新刊。
ブックガイドや芦原すなおインタビューなどで贈る、ミニ特集「いま注目の女性私立探偵ミステリ」。近藤史恵、ビストロ〈パ・マル〉シリーズ読切掲載。新カバーで登場の最新号。
京都にある共同下宿の古い洋館で起きた、大学の文芸サークルのメンバーを狙った連続殺人の真相は? 名探偵・森江春策初登場作にして本格ファン必読の第一回鮎川哲也賞受賞作。
酉乃との距離が縮まったような、そうでないような。悶々と過ごすポチこと須川くんが遭遇した、バレンタインをはじめ学内外の出来事。『午前零時のサンドリヨン』に続く第二集。
〈王国〉周辺の海賊を束ねる謎の青年リスターが海軍提督バロウズを誘拐した。密命を受けた青年大尉アランを待つ波瀾万丈の運命とは。気鋭が満を持して贈る海洋冒険ミステリ。
【第16回本格ミステリ大賞受賞】世界各国の死刑囚を収容した終末監獄で起こる、摩訶不思議な事件の数々。奇想と逆説が横溢する、著者渾身の本格ミステリ連作集。
類稀なる聴き屋体質の柏木君が遭遇した四つの難事件。誰よりもネガティブな性格の先輩、推理マニアの美男子学生作家など、文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の愉快な部員たちが謎解きを繰り広げるユーモア・ミステリ。
ここ蝦蟇倉(がまくら)市では、不可能犯罪ばかりが起こる。事件を通じて人々が経験する、出会いと別れ。同世代の人気作家たちが架空の都市を舞台に贈る、「街」の物語。