ショッピングサイト《ほしがり堂》を経営する深町ユリオ。節操なく色々なモノをほしがり、方々から集めたガラクタ(お宝)をほしい人に売っている。そんな彼はお宝をゲットしに行くと、なぜか必ず事件に巻き込まれてしまう! 身元不明のゾンビの死体の謎、ゴミ屋敷に隠された秘密など、ほしがり探偵が苦労人の妹と共に、お宝をめぐる数々の事件に挑む。ポップな連作ミステリ。著者あとがき=青柳碧人
「誰のゾンビ?」
「デメニギスは見ていた」
「ウサギの天使が呼んでいる」
「琥珀の心臓(ハート)を盗(と)ったのは」
「顔ハメ看板の夕べ」
青柳碧人
(アオヤギアイト )1980年千葉県生まれ。早稲田大学卒。2009年『浜村渚の計算ノート』が第3回「講談社Birth」小説部門を受賞してデビュー。主な著書に〈ブタカン!〉シリーズ、『玩具都市弁護士(トイ・シテイ・ロイヤーズ)』『ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ』などがある。