中村融
(ナカムラトオル )1960年愛知県生まれ。中央大学卒業。SF・ファンタジイ翻訳家、研究家、アンソロジスト。主な訳書に、ウェルズ『宇宙戦争』『モロー博士の島』、ブラッドベリ『万華鏡』ほか多数。創元SF文庫での編著に『影が行く』『地球の静止する日』『時の娘』『時を生きる種族』『黒い破壊者』がある。
綺羅星のごとき名作SF映画の原作の中から知られざる傑作を精選した日本オリジナル編集のアンソロジー。ブラッドベリの初公開原作短編、スタージョンの伝説的中編など6編+エッセイ1編。
『反対進化』に続いて贈る、奇想SFの名手による傑作集、幻想怪奇編。孤島に漂着した男が出会った一人の美少女。その島が秘めた謎とは――驚愕の表題作ほか全5編を収録。
英国に墜落した謎の物体から現れたのは、人類を上まわる進化を遂げた火星人たち。世界が初めて体験した宇宙からの襲撃。初出誌〈ピアスンズ・マガジン〉の挿絵を精選、多数採録して贈る。
スペース・オペラの雄ハミルトンは、同時に奇想SF短篇の名手である。傑作表題作のほか、本邦初訳3編、単行本初収録作3編を含む全10編を精選収録。
米国ファンタジー・ブームの立役者となった伝説的編集者の名著。ウィリアム・モリス、ダンセイニ卿に始まり、ルイス、トールキン、ハワードといった巨匠たちとその作品について懇切にガイダンスする。資料的価値も絶大。
未知に直面したとき、好奇心と同時に人間の心に呼びさまされるもの――それが恐怖である。その根源に迫る古今の名作ホラーSF13編。日本オリジナル編集で贈る。
友達になった人間を救おうとして瀕死の傷を負ったフラレカナ。不思議な力によって回復した彼を迎え、群れは餌場を求めて〈世界の果ての氷〉へと……
ザトウクジラの群れの族長夫婦フルナとローテの間に真っ白な子どもが生まれた。彼は伝説のクジラにちなんで、フラレカナと名づけられる。そして彼には……
ザトウクジラたちは緑の光に包まれて生まれ、やがて光のわだつみに召されていく……。のちに群れの長となるフルナが回想する若き日々。母の……
その家庭に配送されてきた家政用ロボット・アンドリューには、いかなる偶然からか本来ないはずの芸術的才能が備わっていた。彼は一個の家電ではなく……
一面の氷に閉ざされた地球。クレヴァスに穿たれた都市から、誰も知らぬ幻の都を求めて一隻の水上帆船が出港する。驚異の新世界!
獣を人に改造する。神をも恐れぬ天才科学者の野望とは。ホラーSFの傑作を初の完全訳で贈る。巻末には詳細なウェルズSF作品邦訳書誌を収録。