フィリップ・K・ディック
アメリカの作家。1928年生、1982年歿。1950年代に短編作家として出発したディックは、その後長編を矢つぎばやに発表し、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続け、『虚空の眼』等の初期長編から、彼の哲学の集大成とされる晩年の『ヴァリス』『聖なる侵入』に至るまで、その著作は今も多くの読者を魅了する。
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本邦初訳長編。有能な医師パーソンズは、ある夜突如として24世紀の北米へ時間転移した。そこは人類の混交が進み、平均年齢は15歳、しかも他人を治療することが禁じられた社会だった。
終わることなく続く核戦争。放射能にまみれた地上を避けて、人々は巨大な地下住居に潜み、戦闘機械の製造に追われていた……だが、それはすべてまやかしだった。新訳決定版。
核戦争勃発後、各地に孤立して暮らす生き残りの人びとを結ぶのは、地球を回る衛星と化した火星植民ロケットの男が流す放送のみとなった。ディック中期の異色作、新訳決定版。
落ち目のオルガン製造業者の新たな商売は、精巧なアンドロイドで過去の偉人を再生すること。長らく入手困難だった『あなたを合成します』(サンリオ文庫)を新訳で贈る。
未知に直面したとき、好奇心と同時に人間の心に呼びさまされるもの――それが恐怖である。その根源に迫る古今の名作ホラーSF13編。日本オリジナル編集で贈る。
テレポート装置の発明で人類の他星系への植民が始まった。だが奇妙にも、装置は片道通行で誰も地球に戻ってこない。疑いを抱いた主人公は装置を使わず……
ジョン・レノンが射殺された日、彼女は愛した者たちの死を回想しはじめた・・・・・・。『ヴァリス』三部作を構成する、遺作となった名品。
私はP・K・ディック。親友のニコラスが、ある日ヴァリスと出遭ったという・・・・・・。問題作『ヴァリス』の原型となった一遍の青春譚。
地球とアルファ系の星間戦争は、とうに終結していた。だが、敵国アルファ系帝国の領地であるその衛星には、地球人の精神疾患者達が今も取り残され、連絡を絶ったまま独自の文化を……
人類の中から突然変異的に現出した一握りの超人たちの前に、60億の人間はとりえのない〈旧人〉として支配されるしかなかった。一介の〈旧人〉である主人公ニックは、勤務先の……
カリフォルニアに建造された陽子ビーム偏向装置が、始動初日、暴走事故を起こした。居あわせた8人の男女は、陽子にさらされ、高みから投げ出される。全員ほどなく病院で無事……
マニーは外宇宙で母親の処女受胎によって生をうけた。邪悪なゾーンに覆われた地球に送り込まれようとしたとき、事故が発生し、マニーは一切の記憶を失ってしまう……。六年がすぎ、マニー……
保安警察の捜査官が、ある日カーニヴァルで奇妙な占い師と出会った。看板には「個人の占いお断り」とある。人類の未来だけを占うというのだ。この男がジョーンズだった。一年先までの未来を完璧に……
女友達の自殺をきっかけに、ホースラヴァー・ファットは少しずつ狂いはじめた。麻薬に溺れ、彼もまた自殺を試みるが失敗する。だが、彼は神に出会った。ピンク色の光線を照射し、彼の頭に直接……
星間戦争に敗北した地球人類は、ヴァグと呼ばれるタイタン生物に支配されている。人口が激減したこの世界では、一部の特権階級だけがヴァグがもたらした〈ゲーム〉をプレイできた――自らの人生を……
目的も知らされず植民惑星に送り込まれた14人の男女。彼らに使命を告げるはずだった衛星からの通信は、故意か偶然か、メッセージを受信しているさなかに途切れてしまい、一人また一人とメンバーが殺されはじめた。逃げ道なしの悪夢世界。
兵器ファッション・デザイナー、ラーズは、兵器開発に鎬を削る西側陣営の要だった。トランスにより霊感を得、兵器のスケッチを起こす。しかしこの兵器開発も、実はまったくのまやかしだった……。だが、……
地球は国連事務総長モリナーリの指揮のもと、星間戦争の渦中にある。モリナーリは、死してなお蘇り、熱弁をふるい人々を鼓舞する最高権力者だった。人工臓器移植医エリックは、ある日……
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