タイタンノゲームプレーヤー

タイタンのゲーム・プレーヤー

フィリップ・K・ディック
大森望


タイタンのゲーム・プレーヤー

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:396ページ
初版:1990年3月2日

ISBN:978-4-488-69604-7
Cコード:C0197
文庫コード:SF-テ-1-4


装幀:岩郷重力


内容紹介

地球人類は星間戦争に敗れタイタン人に統治されている。人口の激減したなか一握りの特権階級だけが、タイタン人のもたらした、現実の町の領有権を賭けた〈ゲーム〉に興じていた。その一人、西海岸に住むピートは、奪われた領地バークレーをとり戻すべく東海岸の大物プレーヤーと対戦し……翌日、相手は死体となって発見された。誰が敵か味方かもわからない、長い悪夢の始まりだった。訳者あとがき=大森望/解説=牧眞司


フィリップ・K・ディック

アメリカの作家。1928年生まれ。1952年に短編作家として出発し、その後長編を矢つぎばやに発表、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続けた。代表作に『ユービック』『火星のタイム・スリップ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『スキャナー・ダークリー』『ヴァリス』など。1982年歿。


大森望

(オオモリノゾミ )

1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、アンソロジスト。編著(責任編集)の書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》シリーズで、第34回日本SF大賞特別賞を受賞。他の編著に《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ。主な訳書にウィリス『航路』、ベイリー『時間衝突』ほか多数。