コクウノメ

虚空の眼

フィリップ・K・ディック
大瀧啓裕


虚空の眼

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:394ページ
初版:1991年6月28日

ISBN:978-4-488-69608-5
Cコード:C0197
文庫コード:SF-テ-1-8

装画:藤野一友「レダのアレルギー」
装幀:松林富久治


内容紹介

カリフォルニアに建造された陽子ビーム偏向装置が、始動初日、暴走事故を起こした。居あわせた8人の男女は、陽子にさらされ、高みから投げ出される。全員ほどなく病院で無事意識を取り戻すが……そこは彼らが知っている現実世界とは微妙に違った世界だった。もとの世界に帰る方法は? 日本においてディックの名を一躍高からしめた傑作長編。サンリオSF文庫版を再刊。訳者あとがき=大瀧啓裕


フィリップ・K・ディック

アメリカの作家。1928年生まれ。1952年に短編作家として出発し、その後長編を矢つぎばやに発表、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続けた。代表作に『ユービック』『火星のタイム・スリップ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『スキャナー・ダークリー』『ヴァリス』など。1982年歿。


大瀧啓裕

(オオタキケイスケ )

1952年、大阪市生まれ。著書に『魔法の本箱』『エヴァンゲリオンの夢』、訳書にラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』、ラッセル『悪魔の系譜』、スミス『ゾティーク幻妖怪異譚』『ヒュペルボレオス極北神怪譚』『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』、オブライエン『金剛石のレンズ』、ウィルスン〈始末屋ジャック〉シリーズ他多数。