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最後から二番目の真実

フィリップ・K・ディック
佐藤龍雄


最後から二番目の真実

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:374ページ
初版:2007年5月25日

ISBN:978-4-488-69618-4
Cコード:C0197
文庫コード:SF-テ-1-18

装画:森山由海
装幀:WONDER WORKZ。


内容紹介

終わりなく続く、まやかしの核戦争

世界を二分して終わりなくつづく核戦争。地上を汚染する放射能をのがれて人々は無数の巨大な地下塔にひそみ、過酷な生活を送りつつ戦闘用ロボットの生産に追われている。ときおり地上の模様が上映されるが、戦争は帰趨を決する気配もない──だが、これはすべてまやかしだった。戦争は10年以上前に終結しており、少数の特権階級の支配する世界ができあがっていたのだ。新訳決定版。解説=牧眞司
(サンリオSF文庫版の同題作品を新訳)


フィリップ・K・ディック

アメリカの作家。1928年生まれ。1952年に短編作家として出発し、その後長編を矢つぎばやに発表、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続けた。代表作に『ユービック』『火星のタイム・スリップ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『スキャナー・ダークリー』『ヴァリス』など。1982年歿。


佐藤龍雄

(サトウタツオ )

1954年生まれ。幻想文学翻訳家。主な訳書に、ワイリー&バーマー『地球最後の日』、ディック『あなたをつくります』『未来医師』、シュート『渚にて』ほか多数。