ライズミンカンケイサツキコウ

ライズ民間警察機構

テレポートされざる者・完全版

フィリップ・K・ディック
森下弓子


ライズ民間警察機構

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:382ページ
初版:1998年1月30日

ISBN:978-4-488-69615-3
Cコード:C0197
文庫コード:SF-テ-1-15


装画・装幀:松林富久治


内容紹介

テレポート装置の発明で人類の他星系への植民が始まった。だが奇妙にも、装置は片道通行で誰も地球に戻ってこない。疑いを抱いた主人公は装置を使わず宇宙船で、植民星へ往復36光年の旅に出ようとする。彼を支援するのは民間の超巨大組織ライズ社。だが何重もの妨害工作のなか、計画は予想もしない展開に。かつてサンリオSF文庫から邦訳された『テレポートされざる者』を、著者ディックの死後に発見された完全版で贈る。さらに今回の日本語版では、数カ所の原稿脱落を別資料から補完した。解説=牧眞司


フィリップ・K・ディック

アメリカの作家。1928年生まれ。1952年に短編作家として出発し、その後長編を矢つぎばやに発表、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続けた。代表作に『ユービック』『火星のタイム・スリップ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『スキャナー・ダークリー』『ヴァリス』など。1982年歿。


森下弓子

(モリシタユミコ )

主訳書、タニス・リー「冬物語」「死霊の都」、メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」、T・H・ホワイト「永遠の王」、デ・リント「リトル・カントリー」、ハインライン「ルナ・ゲートの彼方」「宇宙の呼び声」「ダブル・スター」。