ティモシーアーチャーノテンセイ

ティモシー・アーチャーの転生

フィリップ・K・ディック
大瀧啓裕


ティモシー・アーチャーの転生

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:394ページ
初版:1997年2月21日

ISBN:978-4-488-69614-6
Cコード:C0197
文庫コード:SF-テ-1-14



内容紹介

キリスト教の教義を疑い、真実を求めて古代文書を解読していた高名なアーチャー主教は、そのために地位を失い、ひとり死海へ旅立ち消息を断った。だが……。ジョン・レノンが死んだ日、主教をよく知るエインジェルは一部始終を語りはじめる。鬼才作家ディックの遺作となった名作。『ヴァリス』に始まる、死と救済をめぐる三部作の完結編。


フィリップ・K・ディック

アメリカの作家。1928年生まれ。1952年に短編作家として出発し、その後長編を矢つぎばやに発表、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続けた。代表作に『ユービック』『火星のタイム・スリップ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『スキャナー・ダークリー』『ヴァリス』など。1982年歿。


大瀧啓裕

(オオタキケイスケ )

1952年、大阪市生まれ。著書に『魔法の本箱』『エヴァンゲリオンの夢』、訳書にラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』、ラッセル『悪魔の系譜』、スミス『ゾティーク幻妖怪異譚』『ヒュペルボレオス極北神怪譚』『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』、オブライエン『金剛石のレンズ』、ウィルスン〈始末屋ジャック〉シリーズ他多数。