アルベマス

アルベマス

フィリップ・K・ディック
大瀧啓裕


アルベマス

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:456ページ
初版:1995年4月28日

ISBN:978-4-488-69613-9
Cコード:C0197
文庫コード:SF-テ-1-13


装画・装幀:松林富久治


内容紹介

私はP・K・ディック、SF作家だ。親友のニコラスがある日神秘体験を得た。何かが星の彼方から啓示を送ってくるという。彼はそれをVALISと呼んだ。折しも合衆国では新大統領が誕生、恐るべき破壊活動機関の存在を主張し、これを粛正すると宣言した。そして、世界の歯車が狂いはじめる。本書は、『ヴァリス』の原型となり、著者の死後に発表された傑作である。


フィリップ・K・ディック

アメリカの作家。1928年生まれ。1952年に短編作家として出発し、その後長編を矢つぎばやに発表、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続けた。代表作に『ユービック』『火星のタイム・スリップ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『スキャナー・ダークリー』『ヴァリス』など。1982年歿。


大瀧啓裕

(オオタキケイスケ )

1952年、大阪市生まれ。著書に『魔法の本箱』『エヴァンゲリオンの夢』、訳書にラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』、ラッセル『悪魔の系譜』、スミス『ゾティーク幻妖怪異譚』『ヒュペルボレオス極北神怪譚』『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』、オブライエン『金剛石のレンズ』、ウィルスン〈始末屋ジャック〉シリーズ他多数。