― 本格ミステリ―
地域行事をふたつも抱え込んだうえ、恋人メルの母親までやってくる今年のクリスマス。とどめに、またもやお隣で殺人が起きて……!? 主婦探偵が多忙な休暇を過ごす第10弾。
検死官にスローカム閣下を、陪審長にイングリス氏を迎え、再度招集された検死審問。巧みな語りのはてに控える、謎解きの愉しみ。傑作『検死審問』の続編、待望の本邦初訳。
1855年、作家への道を歩みはじめたルイザは、伯父の招きで一家揃って田舎町で夏を過ごすことにするが、またしても不審な死と関わることになる……。名探偵オルコット第2弾。
国立公園に隣接し、地元の鳥類愛好家が集まる農場の近くで、野鳥雑誌の記者が死体で見つかった。貴重種の不正売買もからんだ、鳥づくしの事件に素人探偵が挑むシリーズ第1弾。
悪魔や超常現象を求め、世をさすらう謎の男アーク。怪事件を推理力で鮮やかに解き明かすオカルト探偵、待望の第一短編集。ホックのデビュー作「死者の村」を含む十編を収録。
奇怪な修道士連続殺人。泊まった者を殺す〈緋色の部屋の謎〉。教会から発見された人骨の起こした奇跡。これら三つの謎にアセルスタン修道士が挑む。中世歴史ミステリ第三弾。
作家ホールは、タイタニック号から生還したエヴァ・ライカーの封印された記憶を探るうち、時空を隔てた三つの出来事が奏でる真相に至る。オールタイムベスト級傑作ミステリ。
幼馴染の人気作家の邸宅に招かれた歴史学者モーリスは、思わぬことから彼の過去の秘密を探ることになる。年末ベスト10ランクインの著者が贈る、英国本格の王道。本邦初訳。
街路樹の根元に落ちていた犬の糞から人骨が……。疑念を抱いた変わり者の元内務相調査員の独自の調査に協力するのは中世専門の歴史学者マルク。〈三聖人シリーズ〉第二弾!
ライノクス無限責任会社は数々の危機を回避できるか? ゲーム性に富み稚気あふれる作風で知られる著者ならでは、結末で始まり発端に終わる実験的手法の得難い収穫。新訳決定版。
平和な小村にある女流作家の邸宅で起きた変死事件の一部始終を、検死審問の記録という形式でつづるワイルドの代表作。乱歩やチャンドラーも認めた幻の傑作、新訳で登場。
1854年のボストン。作家を目指す22歳のルイザ・メイ・オルコットは、親友の死に不審を感じ、ひそかに捜査を始める。名作『若草物語』の著者が探偵役の新シリーズ登場。
またもや《グレイス&フェイヴァー》で殺人が発生。被害者は、悪名高いラジオ伝道師だった。ロバートとリリー兄妹は、小学校の代理教員を務めつつ、事件にも立ち向かう。
数学科講師ピーターは、横領を疑われた同僚から助力を求められるが、彼は不審死を遂げ、次いで図書館で殺人が起きた。クリスティが絶賛した英国本格の俊英の傑作、本邦初訳。
ロンドン塔の城守が居室で殺された。アセルスタン修道士とクランストン検死官をあざ笑うように、その後も姿なき殺人者の犯行は続く。中世歴史本格ミステリ、待望の第二弾。
大鴉の群れ飛ぶ雪原に女子高校生の死体が。ペレス警部が見いだした八年前の少女失踪事件との奇妙な相似とは? 《シェトランド島四重奏》第一部。CWA最優秀長篇賞受賞作。
戦争の気配が近づく中でも、続発する不可能犯罪。ホーソーン医師の前で本は爆弾に変わり、案山子の中から死体が見つかる。アンソニー賞受賞作を含む好評シリーズ第五弾。
都会から農村に移り住んだパウル。馬殺しと放火事件が続く中、男の死体が農場の肉用冷蔵庫に吊されて発見された。ドイツ統合前の闇から生まれた悲劇を描く傑作ドイツ・ミステリ。
キャンプの下見にやって来たジェーン。休暇を満喫するつもりが、死体の発見者になる羽目に。ところが、その死体が姿を消した……? 主婦探偵シリーズ第9弾。
一三七七年、ロンドン。不可能犯罪の様相を呈する貿易商毒殺事件に挑むは、酒好きの検死官とその助手アセルスタン修道士。中世英国を舞台にした傑作謎解きシリーズの登場!