問題児の女子学生を誘拐するという怪しげな計画が本当に実行されたのち、事態は二転三転、ついには殺人が起きる。謎解き職人作家が大学を舞台に書きあげた最後の未訳長編！ 

二件の殺人で裁判にかけられた若手弁護士。彼は誰と誰を殺したとして裁かれているのか？　法廷戦と謎解きの興趣に満ちた、著者の技巧が冴える四部構成の傑作本格ミステリ！
 

周囲から幼稚な嘘つきと軽んじられるタイピストのルースは、ある日職場で謎の数字を書き付けた紙片を拾う。それはある人物の破滅に繋がるものだった。 

共同経営者ハクストンの死は他殺だった。医師ターナーは、名士の仮面に隠さたハクストンの秘密に近づくうちに第一容疑者と目される……英国本格派ディヴァイン初期の意欲作。 

ルースは父を知らずに育った。憎き母の死をきっかけに彼女はある「計画」を携えスコットランドの小都市を訪れる。だましの名手ディヴァインの手腕が沍える円熟期の傑作。 

平和な町を恐怖に陥れたある少女殺害事件。少女は危険を知りながら、なぜ殺人者の罠に落ちたのか？　殺人者の狂気はどこに向かうのか……。英国本格の名手、本邦初訳の逸品。 

八人が私の手にかかって死ぬだろう──街を震撼させる連続殺人者の驚くべき正体とは？　年末ベスト連続一位を獲得した英国本格ミステリの俊英、ディヴァイン屈指の傑作が復活。 

事務所で兄の射殺死体を発見した弁護士サイモン。兄は恐喝者であったが故に殺されたのか。英国探偵小説と人間ドラマを見事融合し、クリスティを感嘆させたデビュー作、復活。
 

次の標的は、気の強い美人令嬢。怠惰に暮らすジゴロのネヴィルは、「共犯者」の指示のもと、一攫千金に向けて着々と計画を進めるが……巧手が策を巡らせる異色の本格推理！
 

幼馴染の人気作家の邸宅に招かれた歴史学者モーリスは、思わぬことから彼の過去の秘密を探ることになる。年末ベスト10ランクインの著者が贈る、英国本格の王道。本邦初訳。 

数学科講師ピーターは、横領を疑われた同僚から助力を求められるが、彼は不審死を遂げ、次いで図書館で殺人が起きた。クリスティが絶賛した英国本格の俊英の傑作、本邦初訳。