「彼を小説に登場させたい。ジョーの友だちとして。名前はローリーにしよう……」1855年、22歳になった駆け出し作家のルイザ・メイ・オルコットは、母方の伯父に招かれた峡谷のある町で、一家そろって夏を過ごすことになった。だが、新たな環境に慣れるまもなく、移民の青年が不審な転落死を遂げる事件が起きる。弔問に訪れたルイザは不審点に気づき、またも事件を調べることに……。『若草物語』の著者が主人公のシリーズ第2弾。訳者あとがき=藤村裕美
藤村裕美
(フジムラヒロミ )國學院大學文学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、バークリー「ウィッチフォード毒殺事件」、ロラック「悪魔と警視庁」、「鐘楼の蝙蝠」、アームストロング「始まりはギフトショップ」、マクリーン〈名探偵オルコット〉シリーズなど。