フューチャーメンアンサツケイカク/キキヲヨブアカイタイヨウ

フューチャーメン暗殺計画/危機を呼ぶ赤い太陽

エドモンド・ハミルトン
野田昌宏


フューチャーメン暗殺計画/危機を呼ぶ赤い太陽

ジャンル
SF > スペースオペラ
レーベル
創元SF文庫
シリーズ
キャプテン・フューチャー全集 9

判型:文庫判
ページ数:476ページ
初版:2005年9月30日

ISBN:978-4-488-63719-4
Cコード:C0197
文庫コード:SF-ハ-6-19

装画:鶴田謙二
装幀:WONDER WORKZ。


内容紹介

●二階堂黎人氏推薦――「ぼくらはみんな、キャプテン・フューチャーになりたかった!」

太陽系の人口過剰問題解決のため、地球と火星の間に新惑星を建設する計画が持ちあがる。だが、私利私欲に燃える企業家がそれを阻止せんとし、主導者であるフューチャーメンの暗殺を企てた。九死に一生を得たキャプテン・フューチャーだったが、なんとかれはすべての記憶を失ってしまう(『フューチャーメン暗殺計画』)。人類の老化を防ぐ超ビタミン剤ヴイトロン。その供給先である惑星ルウで、太陽系政府への反乱が勃発した。何者かが現地人を扇動し、貴重な薬剤を手中に収めようとしているのだ。フューチャーメンは事態収拾のため、件の惑星に潜入する(『危機を呼ぶ赤い太陽』)。恒星間探検が日常と化した時代、星海の生ける伝説となったフューチャーメンの活躍が冴えわたる第9集。解説=辻真先


目次

『フューチャーメン暗殺計画』
『危機を呼ぶ赤い太陽』



エドモンド・ハミルトン

1904年、オハイオ州生まれ。父親は漫画家、母親は元教師。秀才の誉れ高く10歳で高校へ入学、14歳でウエストミンスター・カレッジに入学し物理学を専攻するが、文学にかぶれて中退。鉄道職員の仕事の傍ら、愛読していたA・メリットやエドガー・ライス・バローズの影響を受けた小説を書きはじめる。1926年、〈ウィアード・テールズ〉誌より「マムルスの邪神」でデビュー。恒星系や銀河をたびたび危機に陥れることから“世界の破壊者(ワールド・レッカー)”の異名をとる。代表作は〈スター・キング〉2部作、〈キャプテン・フューチャー〉〈スターウルフ〉シリーズ、『虚空の遺産』『時果つるところ』など。1977年歿。夫人は、やはり著名なSF作家のリイ・ブラケット。


野田昌宏

(ノダマサヒロ )

1933年福岡県生まれ。学習院大学政治経済学部卒。SF作家・翻訳家・研究家・宇宙開発評論家として活躍。主な著書に『SF英雄群像』『レモン月夜の宇宙船』《銀河乞食軍団》他多数、訳書にハミルトン《キャプテン・フューチャー》《スターウルフ》、ジョーンズ《ジェイムスン教授》、チャンドラー《銀河辺境》などのシリーズほか多数。『「科學小説」神髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞。2008年6月6日歿。没後、その功績をたたえ、星雲賞特別賞、日本SF大賞特別賞が贈られた。