東京創元社主催 文学新人賞 創元SF短編賞

第9回 創元SF短編賞 決定

 

 大森望・日下三蔵両選考委員および、ゲスト選考委員に新井素子先生を迎えて2018年4月24日に行ないました最終選考会の結果、正賞受賞作および優秀賞を上記のとおり決定いたしました。 受賞作「天駆せよ法勝寺(ほっしょうじ)」は6月下旬刊行の『プロジェクト:シャーロック 年刊日本SF傑作選』に収録したのち、単体の電子書籍として刊行し、また朗読音源化して配信いたします。

 ※ 南雲マサキ「機械はなぜ殺すか」は、「ミステリーズ! vol.99」への掲載に際して「機械はなぜ祈るか」に改題しました。

 

 

■受賞のことば 八島 游舷

 目標にしていた賞を頂き大変光栄です。ちょうどこれまでの受賞作のオーディオブックを聞いていたところでした。本作を音声化していただくときはロシア語が得意な声優さんに演じてもらえるといいなと思います。また本作は映像化されるとさらに面白いはずです。こちらも実現するとうれしいです。仏教は非常に想像力を刺激してくれます。自分でも楽しんで(ただしまじめに)書いた作品でした。

 

■受賞のことば 南雲 マサキ

 長く体調を崩していた不安な時期に、この賞と出会いました。受賞を目標に書き続けることが心の支えとなり、救われたと思っています。その上、評価をいただけて、本当に嬉しい限りです。
 これからも精進いたしますので、よろしくお願いいたします。

 

■プロフィール

 八島 游舷(やしま ゆうげん)

 専門は、翻訳工学、英語学習法、実務日本語。UWC英国校(国際バカロレア)、筑波大学を経てシカゴ大学修士。アートナビゲーター。https://YashimaYugen.comで作品と創作方法論を公開。Twitter: @YashimaYugen

 

 南雲 マサキ(なぐも まさき)

 1978年大阪府豊中市生まれ。アニメ情報誌の編集、ライター。『キャッスル・メイド』(ぽにきゃんBOOKS)でデビュー以後、作家を名乗る。

 

 

 

 また、最終候補作のうち下記の3作品に、選考委員より個別に特別賞が贈られました。

 

  大森望賞   織戸 久貴(おりと ひさき)「夏の結び目」
  日下三蔵賞  能仲 謙次(のなか けんじ)「感喜に染まれ」
  新井素子賞  竹田 人造(たけだ ひとぞう)「アドバーサリアル・パイパーズ、あるいは最後の現金強盗」

 

 選評は、2018年6月上旬発売の『ミステリーズ!』vol.89 および、『プロジェクト:シャーロック 年刊日本SF傑作選』に掲載いたします。

 

【これまでの「創元SF短編賞のあゆみ」はこちら】

【歴代受賞作の収録書籍・電子書籍・オーディオブック一覧はこちら】

 

(2018年4月25日)

最終候補が決定しました

大森望・日下三蔵両選考委員および編集部小浜徹也による第2次選考の結果、下記の8編を最終候補作と決定いたしました。 最終選考会は、ゲスト選考委員である新井素子先生にもご参加いただき、4月下旬に行ないます。受賞作などの結果は、選考会の終了後に当社サイトで発表いたします。

(2018年3月27日)

1次選考の通過作が決定しました

第9回創元SF短編賞の一次選考を通過した作品は、下記の36編です。
現在、ひきつづいて二次選考を行なっております。結果は近日中に本ページ上で発表いたします。

(2018年2月27日)

第9回創元SF短編賞の応募受付を締め切りました

2017年1月12日より公募してまいりました第9回創元SF短編賞は、2018年1月9日をもちまして受付を締め切りました。
今回の応募作品数は424編で、うち、ウェブ応募は354編、郵送応募は70編でした。多数のご応募をいただき、誠にありがとうございます。
一次選考は東京創元社編集部3名で行います。今後の経過については随時、本ページ上でお知らせしてまいります。

 

また、引き続きまして、第10回創元SF短編賞の応募を開始いたします。応募規定をご確認の上、ふるってご応募くださいませ。

(2018年1月11日)

第9回 創元SF短編賞 応募規定

■選考委員  大森 望/日下 三蔵
■ゲスト選考委員 新井 素子

意気込みに溢れた新時代のSF短編の書き手の出現を熱望します。未発表の“広義”のSF短編をお寄せください。受賞作は2018年6月刊行予定の《年刊日本SF傑作選》に掲載したのち、短編単体で電子書籍化し、また朗読音源化したものを『kikubon(キクボン)』 (株式会社RRJ)にて配信し、また規定印税をもって賞金といたします。
(2017年1月12日)

 

募集要項
商業媒体未発表の、広義のSF短編を募集します。手書き不可。ウェブ応募を推奨します。
枚数:40字×40行換算10枚以上25枚以下。また、同1枚の梗概を添付してください。
締切:2018年1月9日(火)必着
 
ウェブでの応募方法
下記の専用応募フォームページで必要事項を記入し、作品原稿&梗概、および必要な場合は添付図版などをお送りください。ファイル名が長くなる場合は、作品名の前半数文字を使ってください。ファイル容量の上限は合計3MBです。

 

1. 作品原稿&梗概
必ずテキストファイル形式(.txt)で保存し、ファイル名を[作品名]+"_応募" としてください(例:あがり_応募.txt)。冒頭に作品名とペンネームを記載し、作品末尾に「了」の字を付してください。
作品末尾から、3行空けて「梗概」を始めてください。梗概の冒頭一行は「[作品名] 梗概 [ペンネーム]」としてください。梗概は、伏線や結末を隠さずに明確に書き、40字×40行換算で1枚以内の長さ(梗概冒頭一行含む)に収めてください。

 

2. 添付図版等
必要な場合のみ。ファイルが複数ある場合は、まとめてzip圧縮してください。[作品名]+"_図版"というファイル名にしてください(例:あがり_図版.zip)。
ファイルサイズの上限は、原稿&梗概と合わせて3MBまでです。
 
※ ルビなどの指定方法について
「XYZ」に「abc」とルビを振る場合は、|XYZ《abc》のように、全角の|と《》で挟んで記述してください。そのほかの書式指定が必要な場合は、いわゆる「青空文庫形式」を使用してください。(ただし、選考過程において青空文庫形式対応ビューワを使用するとはかぎりません。ルビや書式指定を多用したい場合は、郵送応募をお勧めします)。
本文と紛らわしくなる場合などは、指定ルールをご自分で設定していただいてもかまいません。

 

作品のご応募はこちらから
・外部サイトに接続します。
・応募フォームには、株式会社フューチャースピリッツのシステム「フォームメーラー」を利用しており、送信されるデータは暗号化された通信(SSL)で保護されています。

 

 
郵送での応募方法
宛先: 〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-5 東京創元社編集部 創元SF短編賞係

 

作品原稿・作品梗概・応募者情報(下記1~3参照)を、A4サイズ横向きの用紙に40字×40行の縦書きでプリントアウトし、バインダークリップかゼムクリップで右上をとじてください。紐やホチキスでとじるのは不可です。また、手書き原稿、感熱紙印刷、原稿用紙などマス目つき用紙への印刷、USBメモリやCD-Rなど保存メディアでの応募は、すべて不可とします。

 

1. 作品原稿
冒頭に作品名とペンネームを記載してください。末尾には「了」の字を付してください。本文が始まるページを1として、左下に通しのページ番号をふってください。

 

2. 作品梗概
冒頭一行は「[作品名] 梗概 [ペンネーム]」としてください。梗概は、伏線や結末を隠さずに明確に書き、用紙1枚に収めてください。

 

3. 応募者情報
下記10点を明記して、用紙1枚に収めてください。
1. 作品名2. 筆名&ふりがな3. 本名&ふりがな
4. 応募時年齢5. 性別6. 郵便番号&住所
7. 電話番号8. メールアドレス9. 職業
10. 小説の商業出版歴&公募新人賞応募歴(最終候補以上のみ)
※ 事務連絡には主にメールを使用いたしますので、なるべくPC用のメールアドレスをご記入のうえ、@tsogen.co.jpからのメールを受信できるように設定してください。
※ 電話番号は平日の日中に連絡のつくものをご記入ください。
※ 10番については、応募時のペンネームと別名義であっても、該当する場合は必ず記載してください。件数が多い場合は、代表的なもののみご記載ください。商業出版以外の作品発表歴(自費出版や同人誌・個人サイト・小説投稿サイトでの発表など)や、最終候補未満の新人賞応募歴は記載不要です。特に必要のない場合は記載不要です。
 
発表
小社サイトおよび小社刊〈ミステリーズ!〉誌上(2018年6月刊行)で行なう予定です。受賞作は2018年6月刊行予定の《年刊日本SF傑作選》に収録します。

 

注意事項
  • 二重応募(他の公募賞に応募中の作品を応募すること)は不可とします。
  • 持ち込み応募は受け付けません。ウェブまたは郵送でご応募ください。
  • 応募原稿の差替・修正は受け付けません。応募前によくご確認ください。
  • 応募原稿は返却いたしません。必要な方はあらかじめコピーをお手許にお残しください。
  • 商業的権利について無契約の作品は、商業媒体未発表とみなし応募を受け付けます。(非営利の個人ウェブサイトや同人誌などで発表した場合。なお、電子書籍を含む自費出版物や、小説投稿サイトで公開した作品については、商業的権利について契約が存在することがあります。不明な点は、当該サービスにご確認ください。)
  • 選考に関するお問い合わせにはお答えできません。
  • ご提供いただいた個人情報は、本賞にかかわる事務連絡のみに利用いたします。
  • 受賞作および活字化された応募作の著作権、および二次的利用(映像化その他)に関する権利は、著者に帰属します。
 
主催 東京創元社

 

 

また、朗読サイト「kikubon(キクボン)」でも、下記作品の朗読音源を配信しています。

 

また、各賞受賞作を含む短編集が、創元日本SF叢書および創元SF文庫から刊行されています。

 

第1回・第2回創元SF短編賞の最終候補作から、佳作をはじめ選りすぐった作品群と受賞者による新作を収録した、オール新作の異色アンソロジー。

原色の想像力原色の想像力2
『原色の想像力』
(創元SF文庫)
『原色の想像力2』
(創元SF文庫)
第1回最終候補作 わかつきひかる
『ニートな彼とキュートな彼女』
(短編単体の電子書籍版です)