務台夏子
(ムタイナツコ )英米文学翻訳家。訳書にオコンネル『クリスマスに少女は還る』『愛おしい骨』、デュ・モーリア『鳥』、エスケンス『償いの雪が降る』『過ちの雨が止む』、スワンソン『そしてミランダを殺す』『8つの完璧な殺人』などがある。
娼婦が何者かに吊るされた。金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。マロリーは連続殺人と断定するが……。ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。
酔っぱらい大佐が遭遇した首なし騎士とメイポールの死体。五月祭の行事を前に、またもホテルに危機が! 気丈な女主人と石頭の支配人の、凸凹コンビがさっそく捜査を開始する。
【年間ベスト1位】20年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、時が止まったかのような家と、何者かが置いてゆく死んだ弟の骨。迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。著者渾身の大作。
メイドの結婚式に老医師の葬式と、ペニーフット・ホテルは大忙し。ところが老医師の柩には見知らぬ若い男が。堅物の支配人の制止を振り切りセシリーは犯人捜しに乗り出す。
隠退した心理学者ハリーの身辺に次々起こる異変。姿なき脅迫者の目的と、その正体は? マクロイが持てる技巧を総動員して読者を翻弄する、練達のサスペンス。待望の新訳。
静かな地元の田舎町で不審死が続発。ペニーフット・ホテル関係者がふたりも疑われ、女主人セシリーは黙っていられず調査をはじめる。古き良き英国の香り漂うシリーズ第2弾。
宿泊客が墜落死。ホテルの評判を守るべく、勝ち気で行動的な女主人と冷静で忠実な支配人が調査を始める。上流階級御用達の優雅なホテルで起こる事件を描く、シリーズ第1弾。
マロリーが暴く魔術師たちの秘められた過去。独軍占領下のパリで何があったのか? ステージで犠牲者を待ち受ける死の罠。彼女さえ翻弄する犯人にマロリーは……
老奇術師たちの過去の秘密が引き起こす殺人事件。彼らの一人を狂気に駆り立てたある女性の死の真相は? マロリーを嘲笑うかのように犯人は新たな犯行を……シリーズ第5弾。
ぼくはシェップ、牧羊犬だ。飼い主ボスと競技会に出たり、誘拐されたり、美女に誘惑されたりで、なにかと忙しい。個性的な犬たちと、心優しい人間たちのとびきり愉快な物語。
最愛の従兄は妻に殺されたのか? 恋と疑惑がせめぎあうなか、苦悩する青年。壮麗な庭園に秘められているものは……? 『レベッカ』と並び称される傑作、待望の新訳決定版。
マロリー、殺人容疑で拘留? 故郷に駆けつけたチャールズが見たのは、彼女の顔をした天使像だった。カルト教団教祖の死が暴く十七年の闇とマロリーの過去。シリーズ第4弾
画廊で殺されたアーティスト。十二年前の芸術殺人の続きを示唆する匿名の手紙。伏魔殿のようなアート業界に踏み込んだマロリーが暴くあまりにも哀しい真実。シリーズ第3弾。
マロリーが殺された? 検視局に駆けつけた刑事ライカーが見たのは、彼女のブレザーを着た別人だった。被害者の名はアマンダ。彼女を死に追いこんだ「嘘つき」とは誰? シリーズ第2弾。
キャシー・マロリー。ニューヨーク市警巡査部長。ハッカーとして発揮される天才的な頭脳、鮮烈な美貌、そして癒しきれない心の傷の持ち主。シリーズ第1弾。
ある日突然、人間を攻撃しはじめた鳥の群れ。彼らに何が起きたのか? ヒッチコックの映画で有名な表題作をはじめ、恐ろしくも哀切なラヴ・ストーリー「恋人」、奇妙な味わいの……
クリスマスも近いある日、2人の少女が失踪した。刑事ルージュの悪夢が蘇る。15年前に殺された双子の妹。だが、犯人は今も刑務所の中だ。まさか?
やんちゃな犬、トンマな犬、勇敢な犬、傷心の犬……どんな犬にも彼らだけのドラマがあり、まさに犬生いろいろ。チェーホフの名作「迷い犬カシタンカ」をはじめ……