●荻原浩氏推薦――「猫派の僕でも犬が飼いたくなった。」
ぼくはシェップ。立派な血統書つきの牧羊犬だ。飼い主はボス。怒りっぽいし、ちょっと分別がたりないけど、ボスには血統書がないんだから仕方ない。でもぼくはボスが大好きだ。ボスと2頭6脚で牧場犬競技会に出たり、美女に誘惑されたり、あやしい男に誘拐されたりと、ぼくの毎日はとても刺激的で忙しい。緑豊かなアイルランドの田舎町を舞台に、個性的で愉快な犬たちと、ちょっと変わってはいるが心優しい人間たちが繰り広げる物語。単行本版訳者あとがき・文庫版訳者あとがき=務台夏子(単行本版タイトル『牧羊犬シェップ、がんばる。』を文庫化・改題)
務台夏子
(ムタイナツコ )英米文学翻訳家。訳書にオコンネル『クリスマスに少女は還る』『愛おしい骨』『氷の天使』、デュ・モーリア『鳥』、スワンソン『そしてミランダを殺す』『ケイトが恐れるすべて』、エスケンス『償いの雪が降る』などがある。