ミナはただの女の子じゃない。夜が大好き。型にはまらず自由で、喜びに満ちていて……。『肩胛骨は翼のなごり』の前日譚。ひとりの個性的な女の子の、大きく羽ばたく心の物語。
十年前の約束を果たすためNYから帰国した青年と、母を失った名家の少年。ふたりが出会うときに浮かび上がる、意外な構図と清冽な余韻。再会と約束の物語、待望の文庫化 。
クリスタルを通じて人の色味≠視ることができる少女と、美貌の兄の活躍と愛を描く。青春バドミントン小説『ラブオールプレー』で話題の著者が贈る、ファンタジックな物語。
これは猫と戦争と、そして何より、世界の秘密のおはなし。誰も一度も読んだことのない、破格の小説をお届けします。伊坂幸太郎が放つ十作目の書き下ろし長編小説、渾身の傑作。
少年が出逢ったひとりの少女。ノイズをもたず心が読めない少女に、少年は苛立つ。何もわからぬままに大人の軍隊に追われ逃げるふたりの前に、想像もしなかった新たな世界が。
互いの考えがすべて聞こえてしまう世界。そこで少年はまったき静寂に出会う。これは何? 迫力、感動、謎。ビッグタイトルを独占した驚愕の三部作第一弾、ガーディアン賞受賞作。
画家を志したものの、一枚の絵のために絵筆を折って間諜となった不破は、因縁のナチス略奪絵画《ユーディットXIII》をめぐる陰謀に身を投じる。小松左京賞受賞作家の新境地!
双生児として生まれながら、別々の道を歩むゲオルクとユリアンの波瀾に満ちた冒険──。ハリウッドと上海の二大魔都の銀幕綺譚にして、壮麗なるグランドオペラ・ミステリ!
青年が職を得たのは国民すべての夢を管理する〈夢宮殿〉。迷宮のような建物の中には、選別室、解釈室、筆生室、監禁室などが扉を閉ざして並んでいた。幻想と寓意に満ちた傑作。
罪人になるのは簡単なのに、世界は何も変わらない。刑事事件弁護士が現実の事件に材を得て描く、様々な「罪」のかたち。年末ベストを総なめにした『犯罪』に比肩する傑作!
女王メーヴ率いる三国連合軍。迎え撃つは十七歳の若き英雄クー・フリンただひとり。アイルランドのイリアスと言われる伝説の書を詩人カーソンが語った、血湧き肉躍る英雄譚。
祖父から聞いた奇怪な事件。父親が母親を殺し、バラバラにしたその死体の一部を四人の子供たちそれぞれの体に埋め込んだ。子供たちはその後どうなったか? ホラ話なのか?!
ヨーロッパの小国ラツカヴィア王家を次々と襲う悲劇。陰で糸を引くのは何者か? サリーの弟分ジムと勇敢な少女ベッキーが大活躍。フェニックス賞オナー受賞シリーズ最終巻。
諮問探偵ジム・テイラー、ラツカヴィア王国の王位継承騒動に巻きこまれる。ヴィクトリア朝英国からヨーロッパ大陸へ。サリーの弟分、ジムが大活躍のシリーズ最終巻。
髑髏城と呼ばれるダニューヴ河畔の豪壮な城館で、ニーダムとメープルは、またもや怪異に遭遇する。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作、第二巻!
30年ぶりに日本に紹介される東欧SF・ファンタスチカの傑作集。21世紀に入ってからの精華、10か国12作品を、新進を含む各国語の専門家が精選訳出。
ロンドン郊外の高級住宅地で発生した大量殺人。32人の大人全員が殺され13人の子供が誘拐された。迷宮入りしかけた事件に内務省は精神分析医を招聘した。鬼才作家の予言の書。
19世紀の英国。大手の会員制貸本屋で働く青年は、文豪ディケンズにふりまわされ、謎の帆船が発見された月蝕島へ乗り込むことに……。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作開幕!
ロコス亭に集う奇人たちは物語の内と外、物語と物語の間を自在に行き来し、読者を虚構と現実のはざまに誘う。ラテン・アメリカ文学の原型ともいえるとてつもなく面白い小説集。
ホームズは間違っている。フランス論壇の雄バイヤールが、『バスカヴィル家の犬』を俎上に、ホームズ推理の疑問点、矛盾点を指摘、真相に迫る。知的スリルに満ちたエッセー。