罪人になるのは簡単なのに、世界は何も変わらない。刑事事件弁護士が現実の事件に材を得て描く、様々な「罪」のかたち。年末ベストを総なめにした『犯罪』に比肩する傑作!
女王メーヴ率いる三国連合軍。迎え撃つは十七歳の若き英雄クー・フリンただひとり。アイルランドのイリアスと言われる伝説の書を詩人カーソンが語った、血湧き肉躍る英雄譚。
祖父から聞いた奇怪な事件。父親が母親を殺し、バラバラにしたその死体の一部を四人の子供たちそれぞれの体に埋め込んだ。子供たちはその後どうなったか? ホラ話なのか?!
ヨーロッパの小国ラツカヴィア王家を次々と襲う悲劇。陰で糸を引くのは何者か? サリーの弟分ジムと勇敢な少女ベッキーが大活躍。フェニックス賞オナー受賞シリーズ最終巻。
諮問探偵ジム・テイラー、ラツカヴィア王国の王位継承騒動に巻きこまれる。ヴィクトリア朝英国からヨーロッパ大陸へ。サリーの弟分、ジムが大活躍のシリーズ最終巻。
髑髏城と呼ばれるダニューヴ河畔の豪壮な城館で、ニーダムとメープルは、またもや怪異に遭遇する。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作、第二巻!
30年ぶりに日本に紹介される東欧SF・ファンタスチカの傑作集。21世紀に入ってからの精華、10か国12作品を、新進を含む各国語の専門家が精選訳出。
ロンドン郊外の高級住宅地で発生した大量殺人。32人の大人全員が殺され13人の子供が誘拐された。迷宮入りしかけた事件に内務省は精神分析医を招聘した。鬼才作家の予言の書。
19世紀の英国。大手の会員制貸本屋で働く青年は、文豪ディケンズにふりまわされ、謎の帆船が発見された月蝕島へ乗り込むことに……。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作開幕!
ロコス亭に集う奇人たちは物語の内と外、物語と物語の間を自在に行き来し、読者を虚構と現実のはざまに誘う。ラテン・アメリカ文学の原型ともいえるとてつもなく面白い小説集。
ホームズは間違っている。フランス論壇の雄バイヤールが、『バスカヴィル家の犬』を俎上に、ホームズ推理の疑問点、矛盾点を指摘、真相に迫る。知的スリルに満ちたエッセー。
弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描く連作短篇集。文学賞三冠、四十五万部突破の欧米読書界を驚嘆せしめた傑作。
死んで五十年後の世界に蘇ってしまった青年ピアニスト、アルトゥア。幽霊騒動と殺人事件をめぐり、風変わりな音大生たちと走る走る! 謎≠ェ奏でる、秘密と再会の物語。
ミランダのもとにとどく謎のメッセージ。“あなた”はだれ? どうしてわたしにこんなメッセージをよこすの? 少女の不思議な体験を爽やかに描いた、ニューベリー賞受賞作。
祖母の死をきっかけに、アパートの大家になった瑞輝。しかし、そこは外国人向けのアパートで日々トラブル続き。様々な国の人々との交流から、瑞輝の成長を描く、連作短編集。
近所づきあいはしないし、教会にもいかず、気難しいうえに、武装までしている。九十になっても豪傑おばあちゃんまだまだ健在。ニューベリー賞受賞の、傑作シリーズ第三弾。
娘とともに逃亡生活を余儀なくされたサリー。だが、自ら敵地に飛び込むことで彼女がつかんだ驚愕の真相とは。〈ライラの冒険〉の著者の、もうひとつの名作シリーズ第三弾。
愛する娘との幸せな生活。それを一枚の書類がうちくだいた。見知らぬ男との身に覚えのない結婚と離婚の申し立て。狙いは? 幼い娘を守るため、サリーの新たな戦いが始まる。
「Road to F」Fリーグ参入を目指し、青年監督・甲子仁志男の挑戦が始まる。“奇跡のチーム”と呼ばれたフットサルクラブを舞台に、スポーツ小説の名手が贈る成長小説。
【日本推理作家協会賞を受賞】千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な製鉄一族の姿を鮮やかに描き上げた稀代の雄編。