ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に、少々変わり者の少女サリーがもちまえの機転と勇気で父の死の謎に挑む。あの〈ライラの冒険〉の著者プルマンの傑作冒険シリーズ第一弾!
ぼくが見ているのが夢なのか、それともぼく自身が夢なのか? 現実と夢との間で繰り広げられる、不思議な不思議な十の話。文豪・夏目漱石の異色作『夢十夜』に、著者が挑戦。
船が難破し、たどりついた島。海から聞こえる不気味な叫び、島民たちの異常な憎悪。そして少年は不思議な少女に出会った。カーネギー賞受賞の著者が放つ迫力に満ちた物語。
【日本推理作家協会賞受賞】千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもない私。戦後史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たちを比類ない筆致で鮮やかに描き上げた雄編。桜庭一樹はここまで凄かった!
小さな島ワイト島をイングランドのレプリカにする! 王室、マンチェスター・ユナイテッド、ハロッズ、ガーデニング……。なんと素晴らしきテーマパーク! 傑作風刺小説。
映画に関する昔語り、批評、苦言、ぼやき、小言、悪態……そして褒詞が少々。映画への愛ゆえに、外交辞令抜きの毒舌が随所に顔を出す。うるさ型の面目躍如、辛口エッセイ集。
タバコ・ロビイスト団体のスポークスマン、ニックに降りかかるすったもんだの大騒動! 抱腹絶倒のタバコ小説が文庫化(映画『サンキュー・スモーキング』原作)。
【サマセット・モーム賞受賞】ランプリエールを取り巻く幾多の謎と物語。浮かび上がる歴史の構図。〈本の雑誌〉の“この10年の絶対おすすめ翻訳ミステリー”第1位に選出の大傑作。
【サマセット・モーム賞受賞】ギリシア神話をなぞる連続殺人、東インド会社をめぐる陰謀、ユグノー弾圧、固有名詞辞典執筆、そのすべてを結ぶ壮大な謎。世界の読書人を驚嘆させた大バロック歴史小説。
奇妙な溝が世界じゅうに巻き起こす大騒動。想像力の罪を犯し〈隠し部屋〉に収容された人々……カナダ文学の異才による小説のはなれわざ二十編。謎と奇想に満ちた傑作短編集。
書けなくなった流行作家、憧憬の的だった少女の死体を発見した十代の記憶、そして美しくも謎めいた愛読者……ダークファンタジイの鬼才による挑戦作!
15歳の僕は、初めて父の故郷を訪れた。そこで聞いた祖母の少女時代の思い出、アメリカの歴史の秘められた深部、そして……。ニューベリー賞作家が放つ、心揺さぶる話題作。
16歳のニールは、サン・エスプリ島へ向かうデモに参加していた。ごく普通の環境保護運動。だが、楽園を思わせるその島でなにかが狂いはじめた。予言者バラードの問題作!
18世紀末カリフォルニアがスペインの支配下にあった時代。圧制者に敢然と立ち向かう謎の人物、快傑ゾロ。弱きものを助け、悪を凝らす正義の味方。痛快大ロマンここに登場。
幻の満開の桜の下で、サイゴンの熱気の中で、上海の妓楼で繰り広げられる幻惑の宴。傍らには、いつも螺鈿の小箱が置かれていた――名手が織り上げる豪奢な幻想ミステリ集。7編収録。
メキシコにメジャーリーグを作ろうとした資産家が、米ニグロリーグから黒人選手の引き抜きを始めた。さらに白人選手たちまでがメキシコに。歴史的事実に材をとった野球小説。
ぼくはインド系イギリス人。17歳になったら、親の決めた見知らぬインド人の女の子と結婚させられてしまうんだ。現代のイギリスとインドを舞台に描く、全く新しい青春物語。
ぼくはシェップ、牧羊犬だ。飼い主ボスと競技会に出たり、誘拐されたり、美女に誘惑されたりで、なにかと忙しい。個性的な犬たちと、心優しい人間たちのとびきり愉快な物語。
2012年、イスラエル消滅?! 「ピーポロジー」を生み出したドイツかぶれのユダヤ人、ヴュンカー教授の華麗なる?知的/性的遍歴を描くエロティック・スラップスティック!
あの年の11月1日、あなたは誰と出会いましたか? その日、ロンドンで何度も巡り会う、違う時間軸のふたり。現代英文学の俊英が前代未聞の手法で描く、愛と奇跡の物語。