中井英夫
(ナカイヒデオ )1922年東京生まれ。東京大学文学部中退。日本短歌社、角川書店で短歌誌編集に従事。1964年、塔晶夫の筆名で刊行されたアンチ・ミステリ『虚無への供物』は、探偵小説の歴史のみならず20世紀文学に金字塔を打ち立てることになった。1974年、『悪夢の骨牌』で第2回泉鏡花文学賞受賞。1993年歿。創元ライブラリ版『中井英夫全集』では、『黒鳥譚』『とらんぷ譚』以下の幻想耽美小説、『香りの時間』に始まる洒脱なエッセイ、戦中日記『彼方より』、詩篇・短歌論など多彩な業績がコンパクトに集成されている。
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映画に関する昔語り、批評、苦言、ぼやき、小言、悪態……そして褒詞が少々。映画への愛ゆえに、外交辞令抜きの毒舌が随所に顔を出す。うるさ型の面目躍如、辛口エッセイ集。
黒鳥館主として流薔園丁として月蝕領主として、自らを幽閉し続けた作家中井英夫。日記とエッセイが渾然とした『月蝕領宣言』『LA BATTEE』『流薔園変幻』『月蝕領崩壊』を収録。
黒鳥館主として、流薔園丁として、月蝕領主として、自らを幽閉しつづけた作家中井英夫の小説X集。表題作のほか『夜翔ぶ女』『金と泥の日々』『名なしの森』『他人の夢』を収録。
塚本邦雄、寺山修司など戦後短歌の星座は『眠るひとへの哀歌』の詩人中井英夫によって 見出され、不滅の輝きを放つことになった。詩、短歌論、中城ふみ子との往復書簡を収録。
欧州取材をもとに薔薇と香りを旅する実用書ならぬ虚用書、『薔薇幻視』『香りへの旅』を収録。時間と空間を超えた中井英夫眷恋の地を、佐藤明撮影の……
転々と居を移しながらそのたび黒鳥館と名づけ、心に黒鳥館主人を称した中井英夫にとって黒鳥とは何の謂だったか、果たして訣別は成ったのか――。20年余の……
1983年、田中貞夫と寺山修司、かけがえのない2人の死がもたらされた。集審美家・中井英夫のダンディズムに彩られた横顔とまなざし。エッセイ集。
日本陸軍参謀本部で孤独に綴られていた稀有の戦中日記『彼方より』と、待望していた敗戦の日に立ち会うことなくいきなり戦後に放りだされ、小説とひとの愛を……
この世ならぬ美への憧れと反地上の意志。未完の傑作『蒼白者の行進』、長編『光のアダム』、来歴を語った「薔薇の自叙伝」等。
薔薇と不動とシャンソンに彩られた四つの密室殺人、推理小説史上に燦然と輝く中井英夫のアンチ・ミステリを幻の塔晶夫本で復刻。
中井英夫の代表的エッセイ集『黒鳥の旅もしくは幻想庭園』『ケンタウロスの嘆き』そして、『地下を旅して』の3冊を完全収録した。
LeRomand’unTricheur. ――その邦題「とらんぷ譚」に魅せられたことばの錬金術師中井英夫が、10年を費やした連作「幻想博物館」「悪夢の骨牌」(泉鏡花賞……
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