キノヅカタンテイジムショダ

木野塚探偵事務所だ

樋口有介


木野塚探偵事務所だ

ジャンル
国内ミステリ > ユーモア・ハードボイルド
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
木野塚佐平シリーズ

判型:文庫判
ページ数:260ページ
初版:2008年3月14日

ISBN:978-4-488-45910-9
Cコード:C0193
文庫コード:M-ひ-3-10

装画:最上さちこ
装幀:SONICBANG CO.,


内容紹介

経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚佐平、60歳。フィリップ・マーロウやリュウ・アーチャーなど海外のハードボイルド探偵を崇拝する氏は、自身がコツコツと貯めたヘソクリで探偵事務所を開設する。場所は新宿の裏町、吸えないタバコをポケットに、ニヒルに事件を待つ。しかし、依頼どころかあこがれの美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで掲載した業界紙の広告から、記念すべき最初の依頼が。その事件は、なんと金魚の誘拐事件だった。愛すべき老人探偵の活躍を描く、ユーモア・ハードボイルド連作集。堂々登場、だ! 著者あとがき=樋口有介/解説=中辻理夫


目次

「名探偵誕生」
「木野塚氏誘拐事件を解決する」
「男はみんな恋をする」
「菊花刺殺事件」
「木野塚氏初恋の想い出に慟哭する」



樋口有介

(ヒグチユウスケ )

1950年群馬県生まれ。國學院大學中退。88年、『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』が第103回直木賞候補となる。『彼女はたぶん魔法を使う』に始まる〈柚木草平シリーズ〉をはじめ、青春味溢れる作品で人気を博す。著作は他に、『林檎の木の道』『雨の匂い』『ピース』『夢の終わりとそのつづき』『捨て猫という名前の猫』などがある。