クラヤミノセレナーデ

暗闇のセレナーデ

黒川博行


暗闇のセレナーデ

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:310ページ
初版:2006年3月17日

ISBN:978-4-488-44212-5
Cコード:C0193
文庫コード:M-く-4-12

サイン:黒川博行/写真:リーブラ(株)
装幀:多田和博


内容紹介

京都の美大に通う美和は、親友の冴子とともに、姉・雅子のもとを訪ねる。有名彫刻家に嫁いだ雅子は、高級住宅地で暮らしながら自らも創作活動を行なっていた。約束の時間に訪れた二人は、瀕死の状態で倒れている雅子を発見。雅子を運び出したアトリエは、警察の到着時になぜか密室状態となっていた。事件後、雅子の夫・昌は失踪し、愛人と息子の存在も明らかになる。自殺未遂、殺人未遂の両面で捜査が進む中、美和と冴子も調査を始めるが――。本格味溢れる著者初期の本格作、ここに登場。解説=末國善己


黒川博行

(クロカワヒロユキ )

1941年生。高校の美術教師の傍ら、1983年に第1回サントリーミステリー大賞に投じ『二度のお別れ』が佳作入選しデビュー。軽妙な会話とトリッキーな内容が読者の支持を集め、『雨に殺せば』『八号古墳に消えて』など一連のシリーズを上梓する。1986年『キャッツアイころがった』で同賞大賞を受賞。96年に「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞を受賞。2014年に『破門』で第151回直木賞を受賞。