ニホンタンテイショウセツゼンシュウ ヒサオジュウランシュウ

日本探偵小説全集〈8〉久生十蘭集

久生十蘭
中島河太郎 監修


日本探偵小説全集〈8〉久生十蘭集

ジャンル
国内ミステリ > ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
日本探偵小説全集 8

判型:文庫判
ページ数:806ページ
初版:1986年10月31日

ISBN:978-4-488-40008-8
Cコード:C0193
文庫コード:M-ん-1-8



内容紹介

発端に提出される謎の見事さもさることながら、解明の鮮やかさが印象的な『顎十郎捕物帳』と『平賀源内捕物帳』は、十蘭の作品中、もっとも本格探偵小説の醍醐味を味わうことのできる傑作シリーズである。本巻には『顎十郎』の全24編と『平賀源内』の代表作3編に加え、「湖畔」「ハムレット」等を収録。中島河太郎編の著者略年譜を付す。解説=清水邦夫/挿絵=鴨下晃湖


久生十蘭

(ヒサオジュウラン )

1902年北海道生まれ。岸田國士に師事して演劇界で活動する傍ら、34年に〈新青年〉で連作『ノンシャラン道中記』を連載。翌年から同誌で連載を開始した長篇『黄金遁走曲』で、本格的に小説の執筆を始める。52年「鈴木主水」が第26回直木賞を受賞。55年、吉田健一の英訳した「母子像」が「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」紙主催の第2回国際短篇小説コンクール第一席に入選する。『金狼』『キャラコさん』『顎十郎捕物帳』『十字街』『肌色の月』ほか著作多数。57年没。