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第三帝国の興亡〈1〉

アドルフ・ヒトラーの台頭

ウィリアム・L・シャイラー
松浦伶


第三帝国の興亡〈1〉

ジャンル
ノンフィクション・その他 > 歴史

判型:四六判並製
ページ数:460ページ
初版:2008年5月30日

ISBN:978-4-488-00376-0
Cコード:C0022

写真:Heinrich Hoffmann/Timepix/Time Life Pictures/Getty Images
装幀:緒方修一


内容紹介

膨大な資料と豊富な取材経験を駆使して描く、ナチス第三帝国の全貌。同時代を生きたジャーナリストによる、第一級の歴史ノンフィクション。

1933年1月30日、アドルフ・ヒトラーはドイツ国首相に就任した。この日をもってヴァイマル共和制は終わりを告げ、ナチス第三帝国が誕生したのだ。ウィーンで挫折と極貧の青春時代を送り、第一次世界大戦では一介の伍長。ビアホール・プッチで惨めな失敗を喫したその男は、いかにして合法的に権力を掌握したのか。最期の時まで変わることのなかったその思想とは。第1巻はヒトラーの出生から総統としてドイツに君臨するまでを描く。


目次

第1部 アドルフ・ヒトラーの台頭
 第1章 第三帝国の誕生
 第2章 ナチ党の誕生
 第3章 ヴェルサイユ、ヴァイマル、ビヤホール・プッチ
 第4章 ヒトラーの精神と第三帝国の根源

第2部 勝利と地固め
 第5章 権力への道 1925-31
 第6章 共和制最後の日々 1931-33
 第7章 ドイツのナチ化 1933-34



ウィリアム・L・シャイラー

1904年シカゴに生まれる。ジャーナリスト、歴史家。コー大学卒業後、渡欧。〈シカゴ・トリビューン〉紙の特派員などを経て、CBSのヨーロッパ支局長へ。ドイツのオーストリア併合など、数々の歴史的事件の報道に携わる。1941年、戦況の悪化に伴なってアメリカへ帰国し、自身の経験を基にしたベストセラー『ベルリン日記』(筑摩書房)を発表。1960年に発表した本書で全米最優秀出版賞を受賞。『フランス第三共和制の興亡』(東京創元社)、『第三帝国の終り――続ベルリン日記』(筑摩書房)など著書多数。


松浦伶

(マツウラレイ )

1936年島根県生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。雑誌・書籍の編集者を経て、翻訳に従事。訳書にジャイルズ・ミルトン『スパイス戦争??大航海時代の冒険者たち』(朝日新聞社)、アル・パチーノ+ローレンス・グローベル『アル・パチーノ』(キネマ旬報社)がある。