ダイサンテイコクノコウボウ

第三帝国の興亡〈5〉

ナチス・ドイツの滅亡

ウィリアム・L・シャイラー
松浦伶


第三帝国の興亡〈5〉

ジャンル
ノンフィクション・その他 > 歴史

判型:四六判並製
ページ数:470ページ
初版:2009年4月15日

ISBN:978-4-488-00380-7
Cコード:C0022

写真:Popperfoto/Getty Images
装幀:緒方修一


内容紹介

膨大な資料と豊富な取材経験を駆使して描く、ナチス第三帝国の全貌。同時代を生きたジャーナリストによる、第一級の歴史ノンフィクション。

1944年6月、ノルマンディー上陸作戦開始。同年8月、4年ぶりにパリが解放される。連合軍の快進撃の前にドイツ軍は崩壊し、1945年春、ついに首都ベルリンが包囲される。運命の4月30日は目前に迫っていた――。征服した国の人々の奴隷化とユダヤ人の大量虐殺は、どのように進められたのか。幾度も計画されたヒトラー暗殺計画が、ことごとく失敗した理由とは。そして第三帝国は、世界に何を残したのか? 第一級の歴史ノンフィクション、全5巻完結。

【収録内容】
第5部 終わりのはじまり
第27章 〈新秩序〉
ナチのヨーロッパ掠奪/〈新秩序〉における奴隷労働/捕虜/占領地におけるナチのテロ/「最終的解決」/絶滅収容所/「ワルシャワ・ゲットー、もはやなし」/医学実験/ハイドリヒの死とリジツェの消滅
第28章 ムッソリーニの失墜
第29章 連合軍の西ヨーロッパ侵攻とヒトラー殺害の企て
〈電光作戦〉/シュタウフェンベルク伯爵の使命/英米軍の侵攻――一九四四年六月六日/土壇場の陰謀/一九四四年七月二十日のクーデター/一九四四年七月二十日/血塗られた復讐
第6部 第三帝国の滅亡
第30章 ドイツの征服
ヒトラー最後の必死の大博打/ドイツ軍の崩壊
第31章 〈神々の黄昏〉――第三帝国最後の日々
ヒトラー最後の大決断/ゲーリングとヒムラー、後継者の座を狙う/地下壕を最後に訪れたふたりの訪問者/ヒトラーの遺言書/ヒトラーと花嫁の死/第三帝国の終焉

短いエピローグ
謝辞
あとがき

人名索引



ウィリアム・L・シャイラー

1904年シカゴに生まれる。ジャーナリスト、歴史家。コー大学卒業後、渡欧。〈シカゴ・トリビューン〉紙の特派員などを経て、CBSのヨーロッパ支局長へ。ドイツのオーストリア併合など、数々の歴史的事件の報道に携わる。1941年、戦況の悪化に伴なってアメリカへ帰国し、自身の経験を基にしたベストセラー『ベルリン日記』(筑摩書房)を発表。1960年に発表した本書で全米最優秀出版賞を受賞。『フランス第三共和制の興亡』(東京創元社)、『第三帝国の終り――続ベルリン日記』(筑摩書房)など著書多数。


松浦伶

(マツウラレイ )

1936年島根県生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。雑誌・書籍の編集者を経て、翻訳に従事。訳書にジャイルズ・ミルトン『スパイス戦争??大航海時代の冒険者たち』(朝日新聞社)、アル・パチーノ+ローレンス・グローベル『アル・パチーノ』(キネマ旬報社)がある。