ダイサンテイコクノコウボウニ

第三帝国の興亡〈2〉

戦争への道

ウィリアム・L・シャイラー
松浦伶


第三帝国の興亡〈2〉

ジャンル
ノンフィクション・その他 > 歴史

判型:四六判並製
ページ数:454ページ
初版:2008年6月30日

ISBN:978-4-488-00377-7
Cコード:C0022

写真:Alamy/PPS
装幀:緒方修一


内容紹介

膨大な資料と豊富な取材経験を駆使して描く、ナチス第三帝国の全貌。同時代を生きたジャーナリストによる、第一級の歴史ノンフィクション。

つとめて平和を口にすること、外交政策に慎重を期して、ひそかに再軍備を進めること──。独裁制を確立したヒトラーがとったこの戦略はことごとく功を奏し、オーストリアとチェコスロヴァキアの無血征服という完璧な勝利をドイツにもたらす。イギリスやフランスなどの民主主義諸国は、なぜヒトラーの野望を食い止められなかったのか。息詰まる外交戦でヒトラーが見せた、その天才的な手腕とは。第二巻では、ヒトラーが総統に就任してからチェコスロヴァキアを併合するまでを描く。


目次

第2部 勝利と地固め(承前)
 第8章 第三帝国の生活 1933-37

第3部 戦争への道
 第9章 第一段階 1934-37
 第10章 奇妙で、運命的な間奏曲――ブロンベルク、フリッチュ、ノイラート、シャハトの失脚
 第11章 独墺合邦――オーストリア陵辱
 第12章 ミュンヘンへの道
 第13章 チェコスロヴァキアの消滅



ウィリアム・L・シャイラー

1904年シカゴに生まれる。ジャーナリスト、歴史家。コー大学卒業後、渡欧。〈シカゴ・トリビューン〉紙の特派員などを経て、CBSのヨーロッパ支局長へ。ドイツのオーストリア併合など、数々の歴史的事件の報道に携わる。1941年、戦況の悪化に伴なってアメリカへ帰国し、自身の経験を基にしたベストセラー『ベルリン日記』(筑摩書房)を発表。1960年に発表した本書で全米最優秀出版賞を受賞。『フランス第三共和制の興亡』(東京創元社)、『第三帝国の終り――続ベルリン日記』(筑摩書房)など著書多数。


松浦伶

(マツウラレイ )

1936年島根県生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。雑誌・書籍の編集者を経て、翻訳に従事。訳書にジャイルズ・ミルトン『スパイス戦争??大航海時代の冒険者たち』(朝日新聞社)、アル・パチーノ+ローレンス・グローベル『アル・パチーノ』(キネマ旬報社)がある。