― 短編集―
若狭屋を切り盛りする女将のお涼が出会う、不思議なモノ達。あちらとこちらの世界をつなぐ不思議な船宿の愛おしくてあたたかい、あやかし話。シリーズ第2弾。
旅先のスウェーデンの図書館で、娘が亡くなった父親の生涯がすべて記された記録を見出すという表題作他、様々な文学的趣向を凝らした九編からなる、死と死者をめぐる物語集。
皮肉とユーモアを交えて独特の筆致で描かれる8つの奇妙な熊の物語。『10の奇妙な話』のブッカー賞最終候補作家がイギリスで絶滅してしまった熊に捧げる大人のための寓話。
特別なものになりたかった。二人で夢を追いかけたあの頃、私は彼とひとつの約束をした。でも、今は……。公園を舞台に、時を超え思い出が交差する。涙があふれる五つの奇跡。
金持ち夫妻に雇われ隠者となった男や、蝶の修理屋を志し博物館の標本の蝶を蘇らせようとする少年。日常と異常の境界線を飛び越えてしまった人々を描く奇妙で愛おしい物語。
船宿・若狭屋を切り盛りするお涼の前には、ちょっとさみしい魂がふらりと現れる。狐憑きと呼ばれる花魁、川の中に消えた少年、息子を捜す山姥……。女将が出会う、八つの愛おしいあやかし話。
ほんの少し「普通」から逸脱した日常を送る人々を描いた11編が、不思議としみじみした余韻をもたらす短編集。シャーリイ・ジャクスン賞、全米図書館協会アレックス賞受賞作。
嫉妬から始める「いじわるゲーム」の行方。日常を見守る「洗面台」の独白。「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない私の物語――名手が贈る、十八のショートストーリー。
雨の日にだけ展望台に現れる老人、初恋の相手との再会を待ち望むOL……。公園でしか会えない人、繋がれない想いを美しい四季の描写とともに描く。涙がこぼれる四つの物語。
ユダヤ人の父を強制収容所に送られた著者による、アイロニーと叙情に彩られた、この上なく美しい自伝的連作短編集。犬と哀しい別れをする少年はあなた自身でもあるのです。
ぼくが見ているのが夢なのか、それともぼく自身が夢なのか? 現実と夢との間で繰り広げられる、不思議な不思議な十の話。文豪・夏目漱石の異色作『夢十夜』に、著者が挑戦。
奇妙な溝が世界じゅうに巻き起こす大騒動。想像力の罪を犯し〈隠し部屋〉に収容された人々……カナダ文学の異才による小説のはなれわざ二十編。謎と奇想に満ちた傑作短編集。
幻の満開の桜の下で、サイゴンの熱気の中で、上海の妓楼で繰り広げられる幻惑の宴。傍らには、いつも螺鈿の小箱が置かれていた――名手が織り上げる豪奢な幻想ミステリ集。7編収録。
文字どおり血液の雨が降るシュールな世界、神経症的サバイバル生活記、ビール缶コレクターの悲劇の探検、少年を見捨てる「名犬ラッシー」、ゴーゴリの……
全米ベストセラーとなったネイティブ・アメリカン作家のデビュー短編集。若さと奔放な想像力で自在に時空を超える、アレクシー・マジック22編。
【アンドリッチ賞受賞】旅先で訪れた図書館の地下室で、世界中のあらゆる無名の死者の生涯を記録した書物を見出し読み耽るという不思議な表題作をはじめ、死と愛をテーマに……
たぐいまれな美しさと哀しさ。第二次世界大戦中の少年時代を自伝的に綴った連作短編集。
比類のない散文家ポオは、詩人としても天才の名をほしいままにした。ボードレールに始まるフランス象徴詩派に決定的な影響を与えた彼の全貌をここに。……
アメリカ最大の文豪であり、怪奇と幻想、狂気と理性の中に美を追求したポオ。彼は類なき短編の名手である。推理小説を創造し、怪奇小説・SF・ユーモア小説の……
アメリカ最大の文豪であり、怪奇と幻想、狂気と理性の中に美を追求したポオ。彼は類なき短編の名手である。推理小説を創造し、怪奇小説・SF・ユーモア小説の分野にも……