世界幻想文学大賞受賞

パニックノテ

パニックの手

ジョナサン・キャロル
浅羽莢子


パニックの手

ジャンル
ファンタジイ > ダーク・ファンタジイ
ファンタジイ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:286ページ
初版:2006年5月31日

ISBN:978-4-488-54709-7
Cコード:C0197
文庫コード:F-キ-1-9

装画:中川悠京
装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

●津原泰水氏推薦――「読者の人生をくるわせるほどのかっこよさである」(本書解説より)

【世界幻想文学大賞受賞「友の最良の人間」収録】
黄昏の列車のなかで、ぼくは目を瞠るほど美しい親子と同席になった。妖艶で饒舌な母親と、うまく舌が回らず涙ぐむ娘。だが母親が急にぼくを誘惑しはじめ、逃げようとしたとたん「いか、か、か、かないで、お願い!」娘が腕にかじりついてきた。……物語に潜む“魔”が筆舌に尽くしがたい余韻を残す表題作をはじめ、世界幻想文学大賞受賞作「友の最良の人間」など全11編を収録。普通小説とファンタジイ/ホラーの融合を果たした、鬼才キャロルの世界! 解説=津原泰水


目次

「フィドルヘッド氏」
「おやおや町」
「秋物コレクション」
「友の最良の人間」
「細部の悲しさ」
「手を振る時を」
「ジェーン・フォンダの部屋」
「きみを四分の一過ぎて」
「ぼくのズーンデル」
「去ることを学んで」
「パニックの手」


ジョナサン・キャロル

1949年アメリカ生まれ、現在はウィーン在住の作家。1980年に『死者の書』をもって衝撃のデビューを飾る。88年、その邦訳が刊行されるや、熱狂的に迎えられ、普通小説とファンタジイ/ホラーの融合を果たした独自の作風は、つづく『月の骨』『炎の眠り』のシリーズにも受け継がれ、ダーク・ファンタジイという新しい小説分野を切り拓いた。年1作程度の寡作ながら、つねに驚くべき作品を世に送りつづけている。


浅羽莢子

(アサバサヤコ )

1953年生まれ。英米文学翻訳家。東京大学文学部卒。主な訳書にセイヤーズ『学寮祭の夜』、チャーチル『ゴミと罰』、マクラウド『納骨堂の奥に』、キャロル『死者の書』、ピーク『ゴーメンガースト』など多数。2006年歿。