- 幻想文学
- ファンタジイ
- 異世界ファンタジイ
- ヒロイック・ファンタジイ
- ダーク・ファンタジイ
- ユーモア・ファンタジイ
- ロマンティック・ファンタジイ
- 幻想小説
- 歴史ロマン
- 秘境冒険
- 童話
- 短編集
- 連作短編集
- 奇妙な味
- アンソロジー
- 評論・研究
- ユーモア
判型:文庫判
ページ数:286ページ
初版:1991年11月29日
ISBN:978-4-488-54705-9
Cコード:C0197
文庫コード:F-キ-1-5
兄が死んだのは、ぼくが13のときだった。線路を渡ろうとして転び、第3軌条に触れて感電死したのだ。いや、それは嘘だ。ほんとは……。ぼくは今、ウィーンで作家活動をしている。映画狂のすてきな夫婦とも知り合い、毎日が楽しくて仕方ない。それなのに――。底知れぬ恐怖の結末が、あなたを待つ。鬼才キャロルの長編第2作!
ジョナサン・キャロル
1949年アメリカ生まれ、現在はウィーン在住の作家。1980年に『死者の書』をもって衝撃のデビューを飾る。88年、その邦訳が刊行されるや、熱狂的に迎えられ、普通小説とファンタジイ/ホラーの融合を果たした独自の作風は、つづく『月の骨』『炎の眠り』のシリーズにも受け継がれ、ダーク・ファンタジイという新しい小説分野を切り拓いた。年1作程度の寡作ながら、つねに驚くべき作品を世に送りつづけている。
浅羽莢子
(アサバサヤコ )1953年生まれ。英米文学翻訳家。東京大学文学部卒。主な訳書にセイヤーズ『学寮祭の夜』、チャーチル『ゴミと罰』、マクラウド『納骨堂の奥に』、キャロル『死者の書』、ピーク『ゴーメンガースト』など多数。2006年歿。