カゼショウジョ

風少女

樋口有介


風少女

ジャンル
国内ミステリ > 青春ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
青春ミステリシリーズ

判型:文庫判
ページ数:286ページ
初版:2007年3月23日

ISBN:978-4-488-45905-5
Cコード:C0193
文庫コード:M-ひ-3-5

写真・装幀:SONICBANG Co.,
ロケ地:前橋


内容紹介

赤城下ろしがふきすさぶ、寒い2月。父親の危篤の報を受けた斎木亮は、前橋駅に降り立った。そこで初恋の女性の妹・川村千里と偶然に出会う。彼女の口から初めて聞かされる、姉・麗子の死。睡眠薬を飲んで浴室で事故死、という警察の見解に納得のいかない、亮と千里は独自に調査を開始する。最近まで麗子と付き合いのあった中学時代の同級生を、訪ねるが――。著者の地元、前橋を舞台に、一途な若者たちを描いた青春ミステリの傑作。約20年ぶりの大幅改稿で贈る決定版。著者あとがき=樋口有介/解説=法月綸太郎



樋口有介

(ヒグチユウスケ )

1950年群馬県生まれ。國學院大學中退。88年、『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』が第103回直木賞候補となる。『彼女はたぶん魔法を使う』に始まる〈柚木草平シリーズ〉をはじめ、青春味溢れる作品で人気を博す。著作は他に、『林檎の木の道』『雨の匂い』『ピース』『夢の終わりとそのつづき』『捨て猫という名前の猫』などがある。