小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……。万華鏡の如く変化する事件の様相、幾重にも繰り返される推理の構築と崩壊。究極の推理ゲームの果てに広がる瞠目の地平とは? 『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んで話題を呼んだ衝撃の問題作。著者あとがき=貫井徳郎
*第6位『2000本格ミステリ・ベスト10』
「虚飾の仮面」
「仮面の裏側」
「裏側の感情」
「感情の虚飾」
貫井徳郎
(ヌクイトクロウ )1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年に『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞。『光と影の誘惑』『プリズム』『愚行録』『ミハスの落日』『明日の空』『新月譚』『ドミノ倒し』『私に似た人』『邯鄲の島遥かなり』『紙の梟 ハーシュソサエティ』など著作多数。